「おともだち」

おともだち

おともだち

高野文子の代表作、と、言ったら、その後も実はスローペースながらコンスタントに作品を発表している作者に失礼かも知れないが、ともかくこれは大傑作。初めて読んだ時には空前絶後の傑作だと思った覚えがあるが、本当に久しぶりに読み返してみたところその印象を再確認したのみ。
しかし、「絶対安全剃刀」といい、これといい・・・。この2作と他のいくつかの作品をちょっと比べるために読んでみようかと思ったが、そんな読み方がそもそも失礼かと思ってちょっと間をおいてみようかと・・・何考えてるんだ。
ちなみに上記で紹介しているのは筑摩書房の現行版だが、私が持っているのは綺譚社の初期版、箱が肌色。こちらの初版は83年。残念ながら5刷。箱が日に焼けている。と、いってもこれを持っていることがちょっと誇らしかったりする。