「プラネテス」

プラネテス(1) (モーニング KC)

プラネテス(1) (モーニング KC)

この作品に出会ってあたりまえの生きている感触を思い出させられた。
宇宙を舞台とした近未来・・・SF?おそらく科学的な考証はしっかりしているのだろうがそれは当然なこととして、されているといえばいいだろうか。そういうことは前面には全く出ず、当たり前の背景としてある。生活感覚の延長として実感できる、宇宙空間の中に空気を閉じこめてつくられた生活空間のなかで生きている感覚が、今地球上で生活している私たちがそういうことになったら、きっとこうだろう、なんて思わせる手触りでこのマンガはできている。
思い出したのは実は「ガンダム」で、宇宙に生きることで人類がなにかを気付くのではないか、何かにぶつかり、何かを知るのではないか・・・。戦争という極限状態の「ガンダム」と、宇宙空間での生活という極限といえばそうだが、日常生活、業務のこちらは、もちろん全く違うけれど、なにか共通しているかなと。そういえば「ガンダム」にも、空気間のある日常生活描写があったかな。
絵柄としては、大友克洋か、高寺彰彦なんてひとを思い出さないではないけれど、どうちがうのかわからないけれど、ちがう。こちらのほうが表現が柔軟か。