テレビゲーム

サイゾー」という雑誌で、押井守氏が連載しているのだけれど、最新号で「今はほかに何もしないで「ドラゴンクエスト」をやっている」というようなことを書いている。そして、中毒といえるほど過去にゲームにのめり込んだ経験とともに、ゲームにのめり込んでしまうのは、何の役にも立たないからだ、というようなことを書いている。
私もそう思う。何にもならないことに、これほど時間を使えることはない。マンガを読んだって、映画を見たって、ゲームよりはずっと役に立ってしまう。どちらも、つまらないものならやめてしまうが、そうでない物は役に立ってしまう。
ゲームは違う。つまらなくとも、その割にはのめり込めるし、面白くてもなぜ面白いのかわからないし、面白くてもすごく無駄だ。ゲームで膨大な時間を使い、せっかく手に入れた自由な時間を使い果たし、後悔したりし続けたのだけれど、ある時「無駄な時間を使った」そのことそのものがとてもさわやかに感じられたことがあった。
そして、ゲームを色々とやってきて良かったと思ったのだった。