「やさしいからだ」

やさしいからだ (1) (ビームコミックス)

やさしいからだ (1) (ビームコミックス)

普通なら手にとっても読まなかったかもしれない。
その古本屋の棚ではちょっとまわりから浮いて見えた。という感じで手にとった同じ安永知澄さんの「あのころ、白く溶けてく」。オビが付いていて、呉智英しりあがり寿がほめている。タイトルは嫌いな感じなのだが、読むものがないし。・・・コミックビームという雑誌は気になるし。
なかなかいい。・・・お、面白いじゃん。ふーん。しかし、なんだ、これ。なんか、変だな。
普段行かないその古本屋には「やさしいからだ」もあって、また行って、これも買った。一話読む。お、普通に良いじゃん。ただ、一点、ごろっと異物感。・・・2巻まで読んだが、ぜんぜん、普通に良いじゃん、なんてものじゃない。なんだこりゃ。こんなの読んだことがないような。これをなんて表現しよう、と、いううちに、書いておこう。と。

もう、降参、と、言いたいような。
最近のマンガはすごい。黒田硫黄にぶっ飛んで以来、ほんとに、どれだけ才能が転がってるんだと、驚かされっぱなし。またひとり、すごい人を見つけてしまった。
「やさしいからだ」の2巻に「エマ」森薫さんとの対談が載っていて、最近人気のこれも面白いのかなあ、これは古本屋でも高くて困るなあ。古本屋でしか買えなくて、申し訳ないなあ。

しかし「やさしいからだ」というタイトルも、何か嫌だな。何度も手にとったけれど読まなかったのはそのせいか。でも結局読んだ。3巻が出るようだ。ちゃんと新刊で買おう。