「YAWARA!」
- 作者: 浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1987/04
- メディア: 単行本
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浦澤直樹と、ゆうきまさみが、気になっている。
例えば黒田硫黄や五十嵐大介とは違った意味で。若い、もしくはやっと注目されはじめたマンガ家の大量発見は、つい数日前の安永知澄の発見まで、どれほどの人数になるか。そんな大発見の喜びとは逆で、ずっと前から常識的に知っているマンガ家の再発見。
新井英樹や岩明均といった、長年注目していた、ちょっとだけだがマニアックなマンガ家とも、微妙に違った感じ。みんなが好きなメジャーなマンガ家。「MASTERキートン」や「MONSTER」の浦澤直樹は、新井英樹や岩明均と同じ様な感じで好きだったのだが、「YAWARA!」の浦澤直樹は、違った。違う作家のような感じで接していた。
ちょっと前に、なにか妙に気になって「YAWARA!」を全巻読んだが、思ったよりずっと面白かった。その後に新井英樹の「シュガー」の畳みかけるような展開を読んで、「YAWARA!」の後半の方も、こんな感じだったと思い出した。リズム感がすごい。なにか、映画のめまぐるしい、カットのつなぎ方を、思わせるような・・・もちろんそれが絶妙な。
「HAPPY!」も似たようなものだと思ったが、途中まで読んだところは結構違うのに驚いた。絵柄の違いも、微妙なようで、決然と違う感じがした。
ゆうきまさみは、ほぼ全て読んだ。浦澤直樹は「HAPPY!」の後半と「20世紀少年」が残っているのだが、「20世紀少年」のほうは、なにか気が進まない。数ページ立ち読みしてすぐダメだ。連載当時から、面白かった覚えがない。続けて読めばいいのか・・・。
それらすべてが、なにか判然としない、浦澤直樹とは一体何者か、気になっている。クイックジャパンのマンガ特集で、えらく絶賛されていたらしいというのを、その特集に立腹したという、TV Bros.のコラム(たいへんいいコラムだった)で、読んだ。こんないいコラムを書かせる特集というのが何か気になったが、未読。
「YAWARA!」のことは、リズム感のすごさについてしか書いていないが、とりあえずここまで。しかし、この1巻、変な表紙だな。
※05/10/20に推敲済