「リトル・フォレスト」2
- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/08/23
- メディア: コミック
- 購入: 10人 クリック: 52回
- この商品を含むブログ (97件) を見る
2巻が出た。終わった。
1巻は何度か読んだ。すぐ、面白い、という感じではなかった。じわっと来る。
2巻はすぐ面白いどころか、最初の方の1、2は話は、さすがに日常描写はだれるなあ、という感じで読んでも頭に入らない感じだった。「やさしいからだ」を読んだ直後だったせいもあるかもしれない。
この際気に入らないところを挙げよう。
目の大きなかわいい女の子が主人公なのは、気に入らない。絵がすごいうまいと思っていたが、うまいのだけれど、スケッチ的なとぎれとぎれの線が鼻についてきた。絵の資料に写真を使っているような気がして、主人公の顔には写真を使っていないかな、というあたりとなにか違和感がある。最終回の(ネタバレ注意)きれいごとには、困る。ご説ごもっともだが、ね。途中の自分発見ストーリーにも、本当は私は困る、はずなのだ、が。
いや、しかし、その最終回でなぜかしびれるように感動してしまった。いま、ページをめくり返してちょっと開いただけでも、じわっと来る。あと、(ネタバレ注意)空半分雲のページも、すげえや。一回こんな空見たことがあったかな・・・やっぱりないか。このマンガのせいで見たことがあったような気になったのかな。
だめだ。完敗だ。なんで勝ち負けかわからないが。・・・俺なんかどうせ負けるのはわかっていたが、って、なんだかわからないが。
読み返すと、どこのページを開いても、輝いている気さえしてくる。どういう仕組みなのか、わからん。