「木枯らし紋次郎」

江口洋介の「木枯らし紋次郎」を見た。
昔私の子どもの頃に流行っていたのはなんとなく知っていたものの、「子連れ狼」と区別が付かなかったくらい。この手の荒んだはなしには着いてゆけなかったかも知れない。時代劇でいえば「大岡越前」あたりが性に合っていたような、そういう子どもだったような気がする。「水戸黄門」というわけでもなかったかもしれない。見てはいたけれど。
木枯らし紋次郎」は見ていなかった。同級生が楊枝を加えて「あっしにはかかわりのねぇこって」と、やっていたような気がする。


西部劇のような時代劇と言ったらいいんだろうか、ある種ハードボイルドなんだろうか。ハードボイルドがよく解らないが。
渡世人というものはよくわからないが、土地や家に着いて生きるのが普通の世の中でその根っこを失ってしまったもののようでもあるらしい。あの清水の次郎長という人もそういうものなのだろうか。ただし、ずいぶん立派な親分さんで、時代の変遷にずいぶん上手く着いていったというか・・・。


紋次郎は貧しい家の生まれで、間引かれそうになったところを12歳の姉の機転で救われたという・・・。


主題歌がいい。「だれかが風の中で」という曲で、小室等さんの曲で、歌は上条恒彦さん。「出発の歌」という曲も同じコンビで(ただし作詞は違う)、上条恒彦というとこの曲だろう。同じように懐かしいが、今は「だれかが風の中で」のほうがいい。この懐かしい曲がつかわれていて、それを予告CMで聴いてしまったのも、見てしまった理由のひとつ。
ウェスタン風とはいえ、時代劇にこのモダンな音楽は違和感があった。子ども心にもなにか変に思っていたが。
今日見たドラマでは、しっくりきていた。
編曲が寺島尚彦さんで、ちょっとびっくりした。「さとうきび畑」のひとだ。YouTubeで昔のドラマのオープニングを見たら音楽のクレジットが湯浅譲二さんでまたびっくり。武満徹とともに実験工房の・・・。
監督は市川崑さんだったというし、なんという人たちが。
あたらしい放送の音楽クレジットを見逃したのでネットで調べたら分からなかった。何かフラメンコのような音楽がちょっと面白かったような気がしたけれど。


と、書いたあといろいろとYouTubeなどをたどってしまってこんな時間になってしまった。