気になる音楽091021

ノラ・ジョーンズ
日曜日にラジオで聞いた「チェイシング・パイレーツ」っていう新曲がかっこよかった。最初に気になったのはベースライン。ポール・マッカートニー(&ウイングス)の「心のラヴ・ソング(Silly Love Songs)」を思い出した。このリフはコードは変わるものの、一部を除いてずっと繰り返される。終わり方もいい。
ノラ・ジョーンズYouTubeでちょっとたどってみる。「ドント・ノー・ホワイ」はちょっと聴いた事がある感じがする。大ヒットしたみたいだ。8年くらい前の曲のようだ。いい曲だけれど、ちょっとおしゃれな雰囲気を「演出してみました」となりそうなならなそうな、微妙なライン。でもいい曲だ。
この曲で始まる1stアルバムは全世界で3,000万枚(!)を売り上げたらしい・・・なんとなく知っているわけだ。2ndは1,000万枚、3rdは分かりません(公式ホームページより)。
レーベルが、ブルー・ノート? ジャズ? カントリー? ちょっとルーツ・ミュージックっぽい? 新曲はちょっと違う。
3rdアルバムが「ノット・トゥー・レイト」で、キャロル・キングを意識しているのかな、と、ちょっと思う。


そのラジオで次にかかったのは、ティファニーという人(?)がカバーしたビートルズの「アイ・ソウ・ハー・スタンディング・ゼア」で、「アイ・ソウ・ヒム・スタンディング・ゼア」らしい。
昔はビートルズのカバーをいいと思った事はなかった。オリジナルの印象と違うのが、嫌だったようだ。今は、いい。演奏もいろいろ個性があった方がいいかもしれない。
実はこの曲、ビートルズのファースト・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」の1曲目らしい。こんなにかっこいい曲が初期にあったっけ。以前は、ビートルズの初期には後期ほどの興味がなかったのだけれど、この曲なんて、ずいぶんいい。後期も好きだけれど、最近は初期のものも気になっている。


次にYUKIの曲がかかった。YUKIとはもとジュディ・アンド・マリーのYUKI。「歓びの種」という曲。悪くない。でも、こんな曲って、なんだろう。「ロッカ・バラード」とか言っていいものか? 何かそんな感じではないなあ。「Jpop」とか、そういうくくりではなく・・・。
一時、ジュディ・アンド・マリーがすごく好きで、良く聴いていた。楽譜は・・・買ってなかった。
ボニー・ピンクもけっこう好きだなあ、そう言えば(どういう連想か)。


なんなんでしょう。この選曲。どういう番組かというと、普通の番組、だけど、ノラ・ジョーンズティファニーも、普通にあたりまえに紹介して、YUKIも・・・。実は音楽番組というよりは情報番組で、だからこんなことになったのかもしれない。音楽専門の要素が大きい局で、ノラ・ジョーンズティファニーも、以前はエリカ・バドゥとかスピーチとか、ローリン・ヒルとか、最近だと何かな、ジェニファー・ハドソンの印象が強い。今の洋楽ファンだと不思議ではないのかも知れないけれど、一般的なラジオではアメリカのR&Bやヒップホップシーンにはあまりかまっている余裕はないと思うけれど、この局は普通にこんな名前が出てくる。
曲名は聞き取れなかったり忘れたりしたのだけれど、放送局のサイトで後から調べた。便利。




全然関係なく、松田聖子が気になっている。
なぜか「チェリー・ブラッサム」を思い出した。財津和夫の曲。次の「夏の扉」その次の「白いパラソル」もそうだ。
次の「風立ちぬ」が大瀧詠一。その次の「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」「小麦色のマーメイド」が松任谷由実(「呉田軽穂」名義)。次の「野ばらのエチュード」が再び財津和夫。「秘密の花園」が呉田軽穂で、「天国のキッス」は細野春臣だ。次の「ガラスの林檎」もそうで、「瞳はダイアモンド」「Rock'n Rouge」は呉田軽穂。次は「時間の国のアリス」で呉田軽穂なのだけれど、カップリングの「夏服のイヴ」はなんと日野皓正。「ピンクのモーツァルト」が細野、「ハートのイアリング」は佐野元春(「Holland Rose」名義って何それ)と続き、「天使のウインク」「ボーイの季節」は尾崎亜美・・・。次は置いておいて、次の「Strawberry Time」の作曲家は土橋安騎夫という人で、レベッカの人らしい。なんかちょっともういいやという気がしてきたけれど、次は「Pearl-White Eve」という曲で、大江千里らしい。次も置いて置いて、その次は「旅立ちはフリージア」で、タケカワユキヒデ、知らない人のために書いておくと、ゴダイゴの人だ。次は「Precious Heart」奥居香。一曲置いて「We Are Love」という曲は、鈴木祥子・・・この人は良く知らないのだけれど何か気になるなあ。あとは、2000年から2004年くらいに原田真二の曲が多かった。
松田聖子本人もけっこう作詞、作曲している。ずっと書いてきたのは作曲者で、作詞者で際立つのは松本隆だ。
などと、わざわざ書く事もなかったような気もしたのだけれど・・・。
今、「赤いスイートピー」からはじまるメドレーをYouTubeで聴いているのだけれど、ユーミン、なかなかやるじゃん。伴奏が松任谷正隆。あの、おしゃれなんとかっていう番組っぽい・・・このひと何なんでしょうね。「ハートのイアリング」の佐野元春も、いいなあ。
しかし、不思議な文化だ。恋愛と叙情に、これほどまで傾斜してしまうエネルギー。この人が1980年代前半の音楽産業、マスコミの焦点に居続けたのであって・・・。ソングライター陣の豪華さ、沢田研二加瀬邦彦大野克夫というグループサウンズの流れ、山口百恵のときの都倉俊一、宇崎竜童、さだまさし谷村新司という流れから、自らもパフォーマーである要素の強いミュージシャンが「歌謡曲」に関わる現象の頂点を記録したような気もする。SMAP山崎まさよし槇原敬之KinKi Kids山下達郎吉田拓郎なんていうこともあるけれど・・・。
松田聖子・・・一時期の日本の文化を象徴する存在だった。キャラクターなどは、ある意味陳腐で、勘弁してほしい感じだったのだけれど、なんだろう。虚構、虚像・・・実際の普通の生活の反動だろうか。

ザ・フォール

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スピード・オブ・サウンド(紙ジャケット仕様)

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