でたらめ音楽日記110702

ティーナ・ノルデンスタムが気になっていたら知り合いの絵描きさんが2枚もCDを持っていて、貸してくれた。ほっとする音楽。
しかし、この人はもう7年も新作アルバムを発表していないようだ。
それ以上に、こんなに面白い音楽を聴いても心はさほど動かなくなった。
そのことは、老いだろう。
そして、それはどんどん進んで、私は早く死ぬだろう。


ベートーヴェンも気になっていて、それは、スティーナ・ノルデンスタムとは対極だろう、という気がするが、気になっている、などという同じ言葉が双方にあてはまるというのが間違っていないようで間違っているのであって。
というベートーベンの7番とか8番のはやい楽章が頭の中で鳴る。
のだめカンタービレ」のおかげで7番の終楽章がよく鳴る。
7番の暗い2楽章が好きだが、頭で鳴るのは終楽章。


YouTubeカルロス・クライバーの演奏が出てきて、これが素晴らしい。
この人の演奏を良く聴くのはこの人の人気が高いのと、私にとってはこの人のブラームスの4番を聴いた印象が強いから。
この演奏は1986年に日本で行われたものらしい。私は19で、クライバーはよく知らなかった。だからどうした。
映像もきれいで、指揮ぶりもよくわかる。
2楽章も明るく、楽しく聞こえる。音楽の喜びにあふれる演奏。


ベートーベンの良さがわかるようになった。
それがいいことかどうかわからない。
優れた音楽のコンポジションということがある。下手くそな私の腕で楽譜を辿ってもわかる。優れた演奏で聴いてもわかる、かもしれない、が、楽譜を辿るほうが、よりわかるだろう。下手でも。
コンポジションとして優れた音楽の代表としてバッハと、ベートーヴェンが挙げられるだろう。
その構造に対照的な部分があるようだけれど、構築的である点で際だっているように思える。
私が無知なだけかもしれないし、的外れかもしれないが、無知な私にでもわかると言うこともある。
あるいは、ハイドンなどはどうなのかと思うが、バルトークかなあ・・・。
建築を凍った音楽という人がいたとか。
しかし、残念ながら音楽は必ずしも構築的である必要はないし、それは下手をすると建築でさえ、そうだと思った。
そちらのほうに可能性があると思う。
が、頭に浮かぶのはベートーヴェンだ。


構築的ではないのかもしれない。力学的とか。
すばらしい、スポーツカー、交響曲7番。無駄がなく、力強い。
感情的とかいうことも考えた。
私が考えることは、無駄かなと思う。
YouTubeでいろいろな人の演奏を聴く。クライバーがいいかなあ。とはいえ、だから、どうしたというのか。


何か、探求心とともに聴くことが出来る音楽は、あるかな。
逆に、安心感とともに。
ベートーベンがそのどちらともいまひとつ思えないが、そんなこととは関係なくだらだらとベートーベンを聴いて時間を過ごす。

メモリーズ・オブ・ア・カラー

メモリーズ・オブ・ア・カラー

ベートーヴェン:交響曲第7番 (Beethoven: Symphony No.7)

ベートーヴェン:交響曲第7番 (Beethoven: Symphony No.7)