政治について111020

原発は、スピードダウンしつつも継続、推進されてしまうのかな、と、思ってしまうのは政治全般の流れみたいなものを感じてのことだろうと自分で思うが、そんなことがあってはならないと思う人も多いようであって、フクシマの自治体がなにかそういう決議をしたというニュースを聞き、そういう流れとは違う意識が異物のように浮かび上がってくる感じがする。
「やらせ」についてニュースがあり、電力会社はそういうものではないかという、残念ながら自治体もそうだろうという常識のようなものもけっこう多くの人に共有されているはずだ。それを政府の首脳が厳しい言葉で追求したものの、はたしてそれは単なるポーズではないのか、それもやらせと似た種の欺瞞ではないか、裏で通じているのではないか、と、思う。


原子力発電の是非は、もういまさら問うても仕方がないという部分もある。
ただ、東日本大震災が想定される最悪の災害だという保証はない。どういう選択をするのが人類、あるいは国家のひとびとにとって妥当か、これからソフトランディングできるのか、というようなことを・・・。
廃炉の方向を強めることから、安全性を強化してむしろ原発を推進するまであたりが、「現実的な選択肢」として俎上に乗るだろう。コストを計算して・・・しかしその前提となるのは・・・ふたたびの巨大地震のみならずたとえば巨大な火山の噴火、台風その他気象被害、隕石、有事、さらにはそれらの複合事態、などは想定しないだろうか。確率的に低いことが起こらないわけではない。
航空機事故の起きる確率が自動車事故に比べて各段に低い、というのと似た議論をするのか、どうか。
核爆弾というものも、格段に少なくなっているらしいが人類は持ち続けていて、このリスクに人類はおびえていたのが、平和利用らしい発電所におびえることになった。
コントロールしにくいエネルギーを馬鹿馬鹿しい試算で合理的な判断だとした先進国、面白いのは先進国ほど時代遅れのシステムを維持し続けなければ行けない可能性。とはいうものの、新興国はより安全なシステムをより安価に採用可能な気がするのに、なぜかそれを急ぎすぎて安全性を失うような気が、中国の鉄道事故を思い出しながらしてくるが、それが気のせいで済むのだろうか。


TPPに参加する気なのだろうか。農家に補助金を出すのか、大規模農家、企業的な農業への再編を推進してしまうのだろうか。
野田内閣は安易とも言えるが、妥当とも言えるので気分的には一息つける(実際にはどうかわからない)。が、まさにそのテイストでTPPにはGOなのか。