「モンスター」
- 作者: 浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/02/01
- メディア: コミック
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浦沢直樹は今ひとつよくわからない。
「マスターキートン」は、一時期最も愛読したマンガだった。しかし、「YAWARA!」や「Happy!」にはほとんど興味を持てなかった。原作者が良かったのかと思っていたら、原作者のないこの「モンスター」は傑作だ。「20世紀少年」には、どちらかというと興味を持てなかったが、迷っている。
「マスターキートン」はどれほど売れたのかわからないが、アニメ化されている。「YAWARA!」に至ってはゴールデンタイムで放映、「モンスター」も深夜で現在放映中。ベストセラー作家。
描写力は確か。絵柄は親しみやすく、現在最も愛読者の多い漫画家のひとりだろう。しかしこの「モンスター」のマイナーなテーマは何だ。これはドイツで読まれうるのか。
この作品の欠点は登場人物が極端だということかもしれない。物語の中心が深い闇なのだからそこに関わる人間が極端になってしまうのはわかるが、すごくいいひとと、完全にいってしまっている人に分かれてしまっている。・・・なんてことは思ったが、こりゃ欠点のうちに入らないか。
こんな作品をベストセラー作家が書くこと、そしてちゃんとヒットしていることは、日本のマンガファンにとって誇れることではある。「20世紀少年」どうしようか、困った。