「御緩漫玉日記」

御緩漫玉日記 (1) (Beam comix)

御緩漫玉日記 (1) (Beam comix)

いやあ、近頃桜玉吉大好き。
少し前になぜかゲームマンガがゲームマンガであるというだけで面白かった時期があって、吉田戦車の「はまり道」の流れで「なあゲームをやろうじゃないか!!(なげやり)」を買った。ちっともゲームマンガじゃない。いいのかこんなことして。でも妙に気に入ってしまった。
西原理恵子と並ぶ私生活暴露・・・って、自分でさらすのは暴露とはいわないのか?私小説的マンガ家の双璧といっていいかな。最近では花輪和一もいた。あ、つげ義春の作品の幾つかもそうかな。みんな大好きだ。私小説などというとちょっとちがうか。しかし夏目漱石の「我が輩は猫である」とか、内田百間の随筆などを思わせないでもない・・・それもまたちがうか。
のぞき趣味ではない。と、思う。友人の、近況を聞く楽しさ・・・「楽しい」話しではないし、ちょっと違うか。この4人のかたがたと縁があっても実際に私が友人づきあいできるとも思えないし・・・いやそれは別にしても・・・。

とにかく近頃桜玉吉大好き。「御緩漫玉日記」は「漫玉日記」の流れなんだろうが、なにかそれが不思議な境地に達しているようで、感動している。これと似たものを描いた人はいないかもしれない。
実は最近最も読み返しているのはこの一冊。
申し訳ないのは玉吉先生の本はほとんど古本で買っていること。この最新刊を古本で買って決定的にファンになり、すべてそろえようと思ったのだけれど、金がなくて新刊では買えない。いまのところ新刊で買ったのは「読もう!コミックビーム」だけ。「御緩漫玉日記」の2巻はきっと本屋で見つけて即買いますとも。