「長い道」
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2005/07/28
- メディア: コミック
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驚愕、と、いう言葉は合っていないなあ。
8/4の日記で書いた高野文子の「棒がいっぽん」や所収の表題作が、その後じわじわとボディーブローのように利いてきて、とんでもない作品ではないかと、思えてきていると、ここに書くのはおかしいか。でも、この「長い道」を読んで思い出したのは高野文子で、「棒がいっぽん」だったりするのだけれど、所収の端正な見合い結婚の話しだったり、表題作であったりもした。その表題作に、「長い道」もタッグを組んでボディブローをどんどん打ち込んでくる・・・。
私はひととちゃんと向き合わずに生きていると言えるかも知れない。いいんだこれが俺のやり方だといいたいような気もする。ひとは嫌いではないが、別に特別好きではないとうそぶく。そんなことではないか。俺は俺でやりかたを探しているのだ。
ふつうにマンガの話しに戻る。面白い。途中、お腹が痛くなりそうであったのは、読んで辛いのと、笑ったのと、両方か。あまりマンガの話しに戻ってないや。あとがきで、こうのさんは、自分の考えつく限りの表現と展開に挑戦できた、と、書いているが、そうしてマンガ表現の可能性を拡げていると思った。