「バルバラ異界」2

バルバラ異界 (4) (flowers comics)

バルバラ異界 (4) (flowers comics)

やはり傑作。
4巻が出て、読み始めたら意味がわからないので、3巻を読み返す。以前に読んだ時よりもすっきりとわかる。4巻まで読み終えた。
読み進め、唖然とする。なんという想像力の力だ。・・・「力の力」って、いやだがしょうがない。「想像力」ということばや、イマジネーションの世界には物理的な作用を及ぼすような力のイメージがない。物理的な作用を及ぼすような力がマンガにあるわけではないが。あるかな。あ、「イマジネーションの力」と、書けばいいのか。それもなんかあたりまえだな。
この作品世界に触れることで、なにか自分の精神的なシステムが構造を変えはじめたような感覚がある。これを「感動」とか言うのではないかと思い、そうするとふつうに言われている「感動」は、「感銘」とでも言われるべきものではないか、などとも考えた。「感動」は、感受性が働くことで、ひとのこころのはたらきが変わって動き始めることで、「感銘」は、スナップショットのように記憶される、というように全然違うのではないかとか。まあ、単なる思いつき。
ともあれ、ひとのこころにそういう不思議な作用を及ぼす、特殊装置のようなマンガだ。