「へうげもの」
- 作者: 山田芳裕
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/12/22
- メディア: コミック
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初期の「大正野郎」なんかは好きだったのだけれど、「デカスロン」「ジャイアント」などは何となく読む気がしなかった。「度胸星」はちょっと迷ったのだけれど、どうも、何か読む気がしない。なにか表紙の絵でひっかかってしまう。「大正野郎」も、「へうげもの」も、気にならないどころか、むしろ好きな絵なのだが。・・・今のところはまだ他の作品は読まないでおこうと思っている。
「へうげもの」は多分面白いだろうと思った。古田織部が主人公。私が織部を気にしているのは、茶の湯絡みの人の中では結構好きだ、という美術的な興味なので、マンガで取り上げることに意表を突かれた。そんな派手な武将じゃないだろうに、とか。しかし利休が主人公というよりずっと気になる。それは利休ブームがすでにあったからでもあるが。
「へうげもの」を読んで織部も戦国武将であったのだというあたりまえのことを思い知ることになった。それは大変面白い。利休ブームの時に千利休というひとが恐ろしいまでに権力に関わっていたということを知って虚を突かれ、その意外性への疑問はそのまま放ったらかしにしていた・・・というか、「秀吉と利休」の文庫本を途中まで読んで放り出していたのだが、この「へうげもの」の織部は、なにかそのことへの答えを用意してくれそうだ。
最も気に入っている現在進行作品のひとつ。