「少年探偵犬神ゲル」

わりと気に入ってたんだけどな・・・。


気に入っていたというのは気晴らしに気軽に読めるタイプのものだったということで、少年探偵とか、怪盗とかいう少年向け定番ものの、ちょっとひねりの利かせた奴で、いいじゃない。
勧善懲悪と言わないまでも、というか、勧善懲悪などには感心なくリアルな世界でクールに生きる・・・勧善懲悪などではないがある種の愛情、ホットな情動に従って生きる・・・ふたりの主人公の対比である種現実への関わり方の可能性を示唆している、などと書けなくはないとはいうものの、子ども向けで、まあ、子ども向けでいいのだ。私が子どもだったらけっこう好きだったかな、などと思いつつ読んでみていた。


どうしたことか、3巻〜4巻「裏切りの帝国」で難しい話しになった。これに作者は特別な意識があるのか、作者は今まで通りなのに、読む私の方が「死」が出てきて神経質になってしまったか。
これは「死」じゃないなあ、なんかちょっとすっとずれてしまうなあ、西島大介の「凹村戦争」に似たような違和感があるなあ、「デスノート」とか流行っている影響かなあ。そっちは読んだことないが。
しかしまあ、どうやらこれでキャラのそろい踏みと言った感じ、序盤終了というようなので、続編があるのかどうかわからないがそこでこの展開に意味があるかどうかということにもなりそうだ。


ちょっとパラパラ見返してみたらけっこうこの軽いギャグが好きだ。