レゲエと便所掃除

レゲエというのは音楽のスタイル(?)のひとつ。ジャマイカで発達したのだろうか。

私が若かった頃にはボブ・マーリーというひとの印象が圧倒的だった。彼の曲をエリック・クラプトンがやったのが「アイ・ショット・ザ・シェリフ」で、ほかに、「ノー・ウーマン・ノー・クライ」とか・・・もっと好きな曲があったはずだが思い出せない。なぜかオーティス・レディングの「トライ・ア・リトル・テンダネス」という大名曲を思い出したが、たぶん全然関係ない。さらにスライ&ファミリーストーンファミリー・アフェア」をなぜか思い出したがこれもほとんど関係ないだろう。「ホワッツ・ゴーイング・オン」のひとをド忘れした。ああ、なぜか黒人系のひとが作った超名曲を思い出しているだけじゃん。
スティーヴィー・ワンダーもレゲエっぽい曲をやっていたような気がする。「ホッター・ザン・ジュライ」というアルバムに入ってなかったか。音楽は思い出せるが曲名は思い出せない。

そんなビッグなはなしとはちょっと変わって、レゲエと関係があるというイメージがあるのが「スカ」で、スペシャルズとか、マッドネスというバンドが有名で、マッドネスは日本ではホンダの小型車「シティ」のコマーシャル用音楽が耳に残っているだろう。レゲエ、スカと来れば「ダブ」ってのがあって、これは顔を洗うためのものではなく・・・UB40というイギリスのバンドが思い出されたのだけれど、このバンドはあまり有名ではない頃から知っていて、彼らがそれほど有名ではない頃に演奏した「奇妙な果実」を聞いた時の衝撃は忘れられない。というか、私はUB40で「奇妙な果実」を知ったのだ。・・・今、ビリー・ホリデイを思い出せなくてGoogleで調べてしまった。何を書いてるんだ。UB40といえば、たぶん2番目くらいに有名なのは「レッド・レッド・ワイン」という曲で、ふつうのラブソングじゃなかったか。悪い曲じゃない。・・・なぜかホール&オーツを思い出したが、脈絡はないし、小麦原料のインスタント食品の名前でもない。ホール&オーツがライチャス・ブラザーズの「ふられた気持ち」をカバーしていたのを思い出したのだけれど、なんでだろう。「UB40」というグループ名は、たしか失業したひとしかつかわない書類の名前だったような気がする。
「ダブ」というと、実験音楽的な要素があったような気がする。XTCも一時期やっていたような・・・「リヴィング・スルー・アナザー・キューバ」がたしかそれっぽい要素を取り入れてたけれど、実験的かつポップだろうか。「ウラノリ」とかいうのだろうか。「ウチャウチャ」って、「チャ」のほうにアクセントが来る・・・。
それよりもポリスがレゲエと関係がある気がするが、なぜだかもはやわからない。「ゼニヤッタ・モンダッタ」あたりかな・・・って、何だこのタイトル。「エブリシング・シー・ダズ・イズ・マジック」という曲をなぜか思い出した。ポリスのドラマーは、なんていったかな、スチュワート・コープランドか。ギターがアンディ・サマーズで、ベースとヴォーカルがスティング。すごいアクロバティックなトリオだったイメージがあるけれど・・・。



と、なぜ一生懸命回顧しているかというと、今日札幌から帰る途中の車の中でDJをしていた(この「DJ」の意味は・・・)若い女性のシンガーがどうやらレゲエのひとらしく、今のレゲエというのは上記のものとは関係がほとんどない。関係があるのはボブ・マーリーくらい。ヒップ・ホップと関係があるのだ。昔と違う感じがすると思ったが、その違いは思い出すにつれて際立った。昔の方が本家本元からどんどん遠ざかっていたよう名気がしないでもない。
そして、今は日本でも、たくさんレゲエのシンガーがいて、けっこう有名になったひともいるんだけれど、思い出せない。あ、思い出した。ミンミというひとが何かある種のステレオタイプじゃないかと思ったが、今日の「DJ」はそのひとではなかった。
そのひとが濱口國雄というひとの「便所掃除」という詩を紹介していて、私もいちおうこの詩を知っていると思ったが、はたしてどこで知ったのか、思い出せない。学校の先生からおそわったようなそうではないような。しかし、何か不思議な感じがしたという、それだけの話し。