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インドのムンバイでのテロ、死者は200人近くになったらしい。「同時多発」だったようだ。
もう報道が少なくなっている。犯人(?)たちはパキスタンから入国したと思われる学生風のひとたち(?)らしい。


空港が占拠、封鎖されていてたタイでは、たしか最高裁が選挙違反を認定したためにタクシン派の政権が失権(?)、ソムチャーイ首相はバンコクに戻らないと言い、政党も解散(しかし多くの議員はすぐ新しい政党に移行)、反タクシン派は勝利宣言をして解散(?)。
ただし、ふたたび選挙を行った場合は農村部で支持の厚いタクシン派がふたたび政権党になる可能性が高く、そのようなことがあった場合には反タクシン派はまた同じようなことをするつもりだという。
タイはカンボジアほどのむちゃくちゃな政権が生まれたことはないが、何度もクーデターがあり、プミポン国王がそのたび調停を行ったらしいが、このたびは沈黙しているという。代わりに(?)司法が混乱の収拾に乗り出したかたちだが、根本的な解決にはならないという。
このたびの混乱で怪我人とか死者は出なかったのだろうか。数年前・・・2年前にタクシン政権を失墜させたのも、軍部の対立もからんだ軍事クーデターだったが、犠牲者はなかったような記憶があるが。
それにしても・・・かつての日本の反政府運動の高まりは、ある意味一部の過激な層によるものだった感じだが、今度のタイでは見た感じ都市部の(?)ふつうの人たちが組織的に動いていて(空港の占拠からから解散した人たちが整然とバスに乗り込む様子が放送されていた。選挙中は反政府組織による「検問」(?)が行われていたが、公的な感じすら与えるものだった)、かなりの割合の国民が今回の行動を支持していると思われ、興味深かった。


コンゴ民主共和国で再び内戦が激化・・・NHKのニュースでは10月だと言っていただろうか・・・し、難民が急増しているということで、(新たに?)25万人にのぼるということだった。そのニュースでは6万5000人の難民キャンプ(?)を取材していたが、そこの人数は急に10倍に増えたという。そのキャンプ(?)での話だったか、国内のはなしだったか、1700人ほどの子どもたちが親と離ればなれになっているという。
雨期になっているといったか、ぬかるみの中に、日本のお祭りに集まっているような人数が立っている映像があったが、その状態がずっと続いているのだろう。給水車が一台だけと言っていたが、どこに一台なのだろう。まさか6万5000人に? 生産的な活動など考えられないのだろう。25万人の消費するだけの人たちがいる、と、思ったけれどそのほかに、破壊だけしかしない集団がまた存在していて、内戦というものはすごいものだということがわかる。非常に高価な武器というものは手にはいるのであって、それらは主に国外から入ってくるのであって、それらは豊富な地下資源からまかなわれることを見込んで近隣諸国が支出しているというか、すでに豊富な地下資源からからまかなわれているのであろうし、そんなところでは子どもたちが働かされていたりもするのだろう。


コンゴの話からすると、タイの混乱などはなんとも穏やかな、美しい政争とすら思える。国民による直接的な政治行動が、公的に認められるものとは言い難いにしてもある意味整然と行われるのは興味深い、といった程度のものとしてとらえられるのではないか。
日本では医師不足が問題になっているけれど、地球上にはコンゴのみならずその不足の程度に天文学的なスケールの違いがある地域が多いことに思い至る。が、医師不足なのだろう。少なくとも医師以外から見た、見かけ上の医師は。
「先進諸国」が観念的な資本の価値変動によって空前絶後の不況だといっていることも、コンゴの難民からすると、まるで想像外のことだろう。コンピューターゲームの中の、あるいは空想科学小説に書かれていることなどの方が、容易に理解しやすいのではないか・・・。
自分という人間も特に大事だと思うべきではない気がしてきたが、それはそれで変な考え方なのだろう。