ロック3

ロックというのはロックミュージックのロックなんだけれど、3を付けるとなんだか違うもののようだ。コンピュータゲームの3作目のようか。まあいい(なら書くな)。


XTCというバンドが好きだ。まだあるのだろうか。あったとしても、もうバンドのような感じではないのだろう。「アップル・ヴィーナス」は、買った。「ワスプ・スター」も買った。アンディ・パートリッジとコリン・ムールディングのふたりになっていた。このふたりのコラボレーションもどの程度かわからない。いや、この動向を注目されつづけているミュージシャンズミュージシャンの制作のスタイルがとりざたされないわけがなく、これらのアルバムのライナーノーツにことこまかに書いてあるのだろうし、読んだのだろうけれど忘れた。
「ワスプ・スター」から、もう9年にもなるんだなあ。ついこの間のような気がするんだが。時間の経過って何だろう。


XTCのことは、ときおり思い出す。最近はレッドツェッペリンやポールマッカートニー、ビートルズもよく思い出すが、楽譜を引っ張り出して弾きたい感じだ。ポールマッカートニーの楽譜は持っていないが。欲しいが。XTCの楽譜も欲しいが店頭で見たことはないと思う。ネットで探せばあるのかも知れない。しかし・・・。


寝室(というようなほどのものではないが)でしばらく聴けなかったCDを聴けるようになった。音楽を聴く習慣というものが、特に眠る前にはあまり無くなっていたものの、ひょんなことで聴けるような環境になったので何かきいてみむとして、聴いてみたのはXTCの「ドラムス・アンド・ワイヤーズ」。すごく良くはないが、いい。
ほんとうはBBCのライブを一番良く聴いた。エアチェックしたテープの中で、最も良く聴いたのはこの録音だった。ずっと経ってCDが出たときも買った。なにか、当然のようなウソのような気がした。今調べたらボックスセットも出ている。これは持っていない。
そのライブは「ブラック・シー」のあとのライブで、このアルバムの中の曲が多かったと思う。したがって「ブラック・シー」が最も印象深いオリジナルアルバムだけれど、敢えてそれをはずしてのひとつ前の「ドラムス・アンド・ワイヤーズ」を聴いたのだ。


かなり的はずれのようでもあるのだけれど、ポリスを思いだした。共通点はリズムで、スカのビートだろう。XTCのテリー・チェンバースのドラムもいいのだけれど、ポリスのスチュワート・コープランドは良かったなあ。何を書いてるんだ。
ポリスも聴いてみたい。


「ドラムス・アンド・ワイヤーズ」は、79年で、30年も前になる。私は中学生で、このころはXTCを知らなかった。次の年に「ブラック・シー」が出て、ライブが放送され、中学を卒業する頃には知っていたはずだ。その頃にはトム・ヴァーレインテレヴィジョンさえも知っていて、クラッシュなんかもすでに常識になっていた。その頃はクラッシュよりはセックス・ピストルズの方が好きだったが、今はクラッシュのほうが好きだ。
当時すでにパンクも古くなりかけていて、ニューウェーブなんていうものが出てきたことになっていて、ポリスや、エルヴィス・コステロや、XTCなんかがそんな中に含まれていたことになっていたのだろう。今思うと、パンクにしろ、ニューウェーブにしろ、なにかコンパクトで無駄が無く、すっきりしていていいなあなどというわけのわからない感想がふと浮かんだ。


これもロックで、ピンクフロイドとかイエスとかいう大げさな感じのバンドもロックで、そういえば昨日テレビを見ていたら桑田佳祐さんが亡くなったというちょっと勘弁して欲しいジョークをテレビでやっていたのだけれど、それもロックで(?)、そのとんでもない人騒がせな設定の中で福山雅治の「桜坂」をうたっている映像が流れ、それが終わった後のライブの中では「ジョニー・B・グッド」をゃっていたけれど、これもロックだ、などと、くだらないことを書いているなあと我ながら思うが、チャック・ベリーの時には、ロックン・ロールだったのが後にロックになって、桑田佳祐の「ジョニー・B・グッド」は、今ロックン・ロールをやることがロックだ、などと思ったが、やはりくだらないかも知れない。しかし、桑田佳祐さんの「桜坂」は、むちゃくちゃ良かった。アレンジも面白く、間奏や最後に違う曲を織り込んでいたのがまた見事で、なんとも出色のカバーだったと思うのだが、その違う曲が思い出せず、残念だ。

アップル・ヴィーナス

アップル・ヴィーナス

ワスプ・スター (アップル・ヴィーナス VOL.2)

ワスプ・スター (アップル・ヴィーナス VOL.2)

ドラムス・アンド・ワイアーズ(紙ジャケット仕様)

ドラムス・アンド・ワイアーズ(紙ジャケット仕様)

ブラック・シー

ブラック・シー