楽譜好き1

私は楽譜好きで、でも今日は久しぶりに楽譜を買った。BookOffに行くのも久しぶりだ。中古の楽譜を買った。


買ったのは「ニューミュージックベストソングス」なる冊子で、驚いたのはそれがバンドスコアだったことで、チューリップの「心の旅」、オフコースの「さよなら」、いかにも「ニューミュージック」だなあと思っているとシュガーベイブの(山下達郎の?)「DOWN TOWN」、ゴダイゴの「ガンダーラ」が入っていて、値段を見てもう買うことにしてしまった。次にはサザンオールスターズの「勝手にシンドバット」、なぜかシーナ&ロケッツの「YOU MAY DREAM」、RCサクセションの「雨上がりの夜空に」なんて入っていて、なにがニューミュージックなんだ、または、ニューミュージックってなんでもありだなという感じが否めないという気がする。次には佐野元春の「ガラスのジェネレーション」が来て、実は「サムデイ」よりこっちのほうが好きだったということを思い出し、あと11曲入っているけれど、それらは私にはさほど関心がないものになるが、もう充分元を取った気になっている。


ガンダーラ」、「DOWN TOWN」、「勝手にシンドバット」は編曲してみたい(マンドリンアンサンブルに、だ。頭がおかしいのだろうか)などと思い、いや、そう思う前にとにかく弾いてみる(ボロボロの、自分のものではない、自分の卒業した大学のマンドリンクラブから借りたマンドセロでだ。どう考えてもおかしいな。私は何をやっているのだろう)。
そして、編曲なんかできるわけがないし、苦労してしたとしても、とても編曲などといえるものではなく、パート譜にデタラメに音を割り振ることが関の山だろうし、弾かれることも見込めず、一度弾かれたとして即お蔵入りだろう・・・。


ポピュラーのものはベースラインが面白いものが多い。セロだとオクターブ上になってしまうなどと、また音色のちがいなどはあまり気にせずに、でもちょっとはベースっぽく聞こえるのじゃないかと思いながら弾く。メロディーも弾いてみる。ギターソロも弾いてみる。「さよなら」は、ギターソロを弾いてみました。などと、書いていますが、弾けるわけではなく「音符をたどってみる」というのがいささか実態に近かろう。
しかしこの面白さはクラシックの楽譜をたどる時以上に「マンドリンオリジナル曲」などがつまらなく感じてしまう原因であり、これらのヒットソングよりも音のつらなりに必然性が感じられないものは苦痛に近い。プレイしていてつまらない。いや、一時は本当に楽しかったのだけれど・・・。


これでは、こんなものを弾かない方がマンドリン合奏を楽しむためにはいいのではないか。
しかし、そういうわけにはいかない。なぜなら中毒のようなものなのだ。
と、いうわけで、久しぶりに禁断症状が薄れた気がして、気分が良くなっている。