気になる音楽090621

Perfumeという、ユニットというのだろうか、グループがある。アイドルグループというのは本人達が望まないだろう。
プロジェクトとしてつくられた、製品という感じの音楽といえなくもないが、何か魅力がある。製品だとしても、いい製品ならいいではないか。
テクノポップとは、言わないのだろうな。以前のそれはある種前衛的なものだった。エレクトロ・ポップという言葉があっているだろうか。
音を作っている人がインタビューに答えている映像を見たとき、ちょっと感じが悪いなあと思う部分もあったが、あふれる才気も感じた。
ポリリズム」という曲にはあまりポリリズムは使われていない気がしたのだけれど(5/8拍子はわかったけれど、それは変拍子か?)、その曲はきらいではない。
最近の「ワンルームディスコ」という曲はもっと好きだ。なんでディスコなのかよく解らない気もするが。調べてみると歌詞もそのひとが作っているようで、その歌詞もすごくいいと思うのだけれど、そのインタビューの人が作ったとは思えないなあ。


そのメンバーのひとりが表現志向と現実のギャップに苦しんでいるようだ。インタビューで普通のファンには不穏としか言いようがない発言をしているらしく、それを紹介しているブログを読んだ。その場でほかのふたりのメンバーも困惑しているようだ。
何か理想的なユニットのような感じもしていた。モーニング娘。(。をつけるのも、まあしょうがない)も面白いけれど、もっといいかもしれないという感じもあった、不思議な魅力。いにしえのウインクのようだけれど全く違うような。強いて言えばパフィーと近いと言う気もしたが、中田ヤスタカというひとは、奥田民生とは違うようだが。
何かとんでもなく違う話のようになってくるが松田聖子財津和夫松任谷由実松本隆細野晴臣(!)なんていう人が曲を提供していたことを、何故か思い出したけれど。


表現としてものを作るということはなんだろう。共同で作る形・・・。


なんとなく、わかる気がするのだ。他人事ではない気がする。
表現することは、そんなことではないか、そうでなければ魅力も生まれなかったのではないか。なんでも丸く収まるわけではない。ただ単に歌って踊れる美人3人組ではない。コミュニケーションはうまくいかない。そんな要素を疎ましく思うのであれば、表現すべきではない気もする。
そういうものを持っている人がいるから、Perfumeとしての魅力があるのだろう。
孫引きして許されるのかと思うけれど、気に入った部分を引用する。
「3人の声を合わせたときに、もう魔法だ!って思うくらい、めっちゃかわいらしい感じの声になるっていうか。透き通ってるし、言葉の癖もあるし、ちょっとエアリーな感じだし。
レコーディングした時って、歌い分けになってないから、必ず3人がずーっと主旋を歌ってる曲になるんですよ。それとか聴いてると幸せになります。私ここにいていいんだなって思えるし、すごいめっちゃいいみたいな」
プロデューサーの意図とずれてしまっているのかもしれないが、これは間違っていないのではないか。この自覚を持てることの、表現者としてのレベルはなかなか高いのではないだろうか。
わたしなどが共感するのも失礼かも知れないな。


その、苦しんでいるあ〜ちゃんという人が、チャットモンチーとか、aikoの気に入っている曲があるらしく、aikoはもとよりかなり好きだし、チャットモンチーも気になっていたけれど・・・もしかしたら違うバンドだったかな。なんか、そういうものもちょっと聴きたくなった。




若い人の音楽が気になることもある。以前はDOUBLEの「Angel」を何度も繰り返し聴いた。Sugar Soul ft. Kenjiの「Garden」、最近カバーされているけれど、これも好きで何度も聴いたなあ。
「若い人」と書いたが、「Garden」、オリジナルバージョンは10年前、信じられない。
山崎まさよしは、もう、ふつうに若い人ではないのだろうなあ。なんかちょっと聴いてみたくなった。スガシカオは普通に好きだ。でも、いまはちょっと山崎まさよしが気になる。
でも聴かないだろうなあ。


たぶん、本当に若い人ではないかと思う人たちでは、RADWIMPSというバンド(?)が面白そうだと思っている。

ワンルーム・ディスコ(通常盤)

ワンルーム・ディスコ(通常盤)