ジャズ

寝室のプレーヤーに入っているのはデイブ・ブルーベック・カルテットの「タイム・アウト」と、ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」。しばらく前から。


デイブ・ブルーベックは初めて聴いたときから面白いと思ってはいたが、というのは半分ウソで、「テイク・ファイブ」は小学生の頃から知っていた。あるラジオ番組のタイトル曲になっていたのだ。その頃は5拍子だということも分からなかったし、曲名も知らなかった。深夜までもいかない夜遅くの番組で、一日が終わってしまう感じとともに覚えている。何かもの悲しい感じがした。NHK-FMの「クロスオーバー・イレブン」という番組のテーマ曲がながれてきたときもそうだった。
初めて意識してデイブ・ブルーベックを聴いたのは「ブルー・ロンド・ア・アラ・ターク」、テンポが変化する感じが印象的。「タイム・アウト」はそのような感じの曲が多い。「つっかかる」感じといったらいいだろうか。それが面白い。
このアルバムの演奏は、西海岸の特徴なのだろうか、クールというか、さっぱりしているというか、以前は少し物足りない感じがしていたのだけれど、今聴くと耳に馴染む。
このアルバムでは「テイク・ファイブ」のみがポール・デスモンドの作曲で、デイブ・ブルーベックによる他の曲と少し違う感じがする。反復が単調といえば単調。翳りがある? 関係ないがドラムソロがスカスカしていて面白い。
この人のサックスも特徴的で、ビブラートがない、のではないか、と、思う。ディナーミクの変化も少ない感じ。これがクールなのか。しかし、デリケートで、ベルベットのような手触りの音だと、聴く度に思う。


ジョン・コルトレーンは「マイ・フェバリット・シングス」を一時期良く聴いていて、いいなあと思っていたのだけれど、その、いいと思っていた感じにも今は違和感がある。「至高の愛」という邦題だったかな、宗教的な感じがあって、音楽的にスケールが大きくて構成がはっきりしていて(という感じがする)すごいのだけれど、それにも違和感がある。聴くなら「ジャイアント・ステップス」かという感じがして、聴いてみてしっくり来た。どうしてかはわからない。


ジャズ・ミュージシャン、コンポーザーで好きなのはセロニアス・モンク。かなり特別で、でも何かクラシック作曲家の仲間のような感じもする。サティのような。好きなのだが、今は何か聴く気にならない。でも、新しめの・・・ウィントン・マルサリスの演奏、昔は違和感があったのが、モンクのオリジナルよりも耳に馴染むのは何故だろう。
ほかには、ビル・エバンスカーラ・ブレイが好きで、マイルス・デイビスも聴くけれど、今は聴きたくない。
何が聴きたいのか、よくわからない。今まで聴かなかったようなものが聴きたいというのは、自分の持っているCDからだと難しい。


グレン・ミラーデューク・エリントンもいいのだろうけれど、あまりよく知らない。
パット・メセニーが好きだったことがあったなあ。ビル・フリゼールとか。

タイム・アウト

タイム・アウト

ジャイアント・ステップス(+8)

ジャイアント・ステップス(+8)