酒について

なにかふとお酒について書きたくなった。
「どんな酒が好きですか」などと訊かれることがある。どこでも交わされる挨拶のような一言。「なんでもいいです」という感じで応える。
たいていは好きだ。うまい酒が好きだけれど、そんなにうまくない酒も好きだ。まずい酒はだめだ。あまりそういうことを訊く意味が分からない。酒場で注文するときならわかるけれど。あ、しかし、先日それを訊いた人はワインが好きだったようで、ワインの話しをしたかったに違いない。と、数日経った今わかった。こういうものの通というのは、いいのか悪いのか分からない。そういう話しをしたがる人にそんなに悪い人はいないようだけれど、話しはかみ合わないかも知れない。

今はにごり酒が好きだと思う。焼酎が好きだったことがあったが、最近は甘いものが好きなせいか、日本酒の方がいいかもしれない。幼児化しているのだろう。とはいえ、酎ハイやカクテルの甘いヤツなどはあまりありがたくないなあ。
以前はアルコール度数の高い蒸留酒がけっこう好きで、ロックだったり、冷凍庫で冷やしたりするものが、本当においしいと思って飲んでいた。意外だと思うかもしれないが、この手のものは甘いのではないかと思う。あまり水で薄めない方がうまいが、今はちょっとその強さに耐えられない。
強い酒の中ではテキーラが好きだった。似合いませんね、私には。次いでウォッカ、ラム、ジンの順になるかも知れないが、ジンをロックで飲みたくはないなあ。
ウイスキーは別の飲み物で、どちらかというとスコッチが好きかも知れない。今のところ、スコットランドのシングルモルトのどれだかが特においしかったと思うので、他のスコッチまでおいしい気がするのだろうと思う。バーボンも日本のウイスキーも嫌いではない。
でも、昨日はワインが飲みたくなって、セイコーマートがいろいろあって安くて面白い。ワインは赤だと思う。甘いものが好きだと書いたけれど、渋いものが好きだ。苦いものも好きだ。基本はそっちで、以前より甘いものが好きになってきただけかも知れないのであって、本当に甘いものはやっぱりダメかも知れない。ドイツワインなどに関心を持つことはたぶんないだろう。チリのワインにいろいろスパイスが入った感じがして面白いと思ったけれど、今は別にいいなあ。昨日はスペイン産の500円のものを買って、ミディアムボディなんて書いてあって、それはよく解らないが、おいしかった。
あと、樽酒がけっこう好きだと思った。昨日は買わなかったけれど、オーク樽の香り（？）がついたワインがあるらしく、怖いけれど今度試してみようか。

と、書いてみたけれど、果たしてこんなものを読んだ人には、申し訳ない限りだ。
酒はやっぱり体に悪いと思う。たばこもそうだし、酒も人によって違うけれども、私はあまり身体に合わないと思うのでなおさらだ。が、軽度の依存症になってしまっているし、うまいので、時々飲む。
やっぱりうまいのであって、それはあまりうまくない酒でもうまい部分があるし、他の食べ物や飲み物とは違ったうまさだ。
そういえば、たばこはもはやうまくはない。吸うと禁断症状がうすれて、少し頭がはっきりするけれど、以前感じたようなうまさはないということに気付いた。セブンスターとか、うまかったんだけどなあ、あれはもう15年以上前の話しか。