スナップショット091009

台風が通り過ぎた。
そこそこ被害があった地域から100km程度のここは、ほとんど被害がなかった。今回の台風は大陸の冷たい空気を巻き込むかたちで通り過ぎたらしく、寒い。
今回は、竜巻をある程度予期して1時間40分前に警報を出したという・・・しかし、竜巻だと、命を守るための手段はないわけではないが、家財を守るのは不可能に近いか・・・。


アメリカ合衆国オバマ大統領が、ノーベル平和賞を受賞。
第二次世界大戦後(広島・長崎への原子爆弾投下後)核廃絶を訴えた初めてのアメリカ合衆国大統領、とかいう言葉の使い方は、ありえるのだろうか。
等の大統領の合衆国内での支持率はかなり低下、50%前後だとか。ネガティブキャンペーンにまんまと乗ってしまう国民なのかとがっかりするところでもあるが、この窮地を少しは救ってくれないものか。正直、うまくいかないとしても、医療保険の改革に取り組もうという姿勢は評価したいのだ。単に、困難が伴いリスキーであっても国(民)にとって必要であれば取り組もうというようなこと、日本でも久しく見なかったような。
改革といっても小泉純一郎が行ったような、新たな利権を作り出すだけで、結局は国力をそぐような奇妙な改革ではない・・・あの改革は財界にとっても最終的にはダメージだったのではないか、人材確保の流れは、様々なレベルで不信感を生み出すことで硬直化してしまっているのではないか。安い人材を求めうるかわりに、誠実な労働者を失ったのではないか。今以上に管理を強化するつもりだろうけれど・・・。
話がそれた。
国際的な世論の流れが、こんなことで微妙に揺れ動き、どうなっていくのかはわからない。
思えば、オバマ大統領のプラハでの演説というもの、ある種耳を疑うような出来事だったかも知れない。それまでは、何か未来に絶望していることに自分でも気付いていなかった、というような感じ。
とはいえ、やはり希望などというものは、同時に何か苦い未来を予期せずに感じるわけにはいかないのだが。


日本の民主党の政策、国土交通省関係の、公共工事の見直しが大胆に進められている事に関する報道が見られない日はない。象徴的な、ダム、高速道路。
ネットでは、前原大臣は独裁者か、などという主張があり、いままでこの種の公共工事の反対勢力がどのように扱われてきたかということなど忘れてしまったかのようだ。問題はたとえば生活保障で多額の金額を得ても農地などで営んできた生活というものの代替にはなりえないというようなこともあり、そういう感じのことにより真摯に対応できているものなのか、対話ということは・・・。
しかし、この度のこういう事態も、別に今までの公共事業「ありき」ですすめられてきた公共事業の歴史(?)とどれほど違ったことになるかは、まだわからないのだが。
ただ、より現実的な対応が可能であるという方向に認識を改めうる機会にはなっただろう。
ふと、アルンダティ・ロイが書いていた、IMFのかかわったインドでの巨大プロジェクトの実態、また、「緑の革命」といわれた、発展途上国での産業型農業の推進・・・私は犯罪的だと感じている・・・穀物メジャーというものを警戒し続けなければならないと思っている・・・マクドナルドのハンバーガーはなるべく食べない・・・ネスレのコーヒーを飲んでいるけれど(だめじゃん)。
また話がそれたが、この度の政権交代は見事に不可逆的なものになってしまったと思う。自民党総裁になった谷垣氏が八ツ場ダムの地域に入って建設推進派(?)に歓迎された(?)ようだが、自民党的に、それはどうなんだろう。実はその、いままでの主張をつづけることは、国際的にもニッチな利権になってしまうタイプの産業の代弁者になってしまうのではないか・・・。あともどりはできない、しかし、いつかはどうしても進まなければ行けない方向に、やっと進んだのだというような安心感がある。
その行く先が、もし自民党を選んでいたとして進んでいったはずの道よりも厳しいかも知れないが(と、いっても確かめようはない。もっとはやく政権交代していたら、という過程と同様に)、自然な感じがする。
こんなことばは何も語っていないのと同じか・・・。


国内の新型インフルエンザの「推計患者」1週間で新たに33万人だそう。前々週27万人、前週24万人、というように推移しているようだ。沖縄が減少傾向で、かわって北海道が最多になったらしい。ということは、増加傾向は全国より顕著なのか。スペイン風邪のときのようにはならないだろうが、侮れない。私や、近い人が死んでしまうことも、ほんの少しでも覚悟しなければならないのかも知れない。というような気持ちで対処するべきか?
台風に向けて何もしなかった・・・。