変な厚労省の役人さん?

と、書いてみたけれど、変だとしてもどうやらいい意味ではないかと。


「たけしのTVタックル」をさっきまでちょっと見たのだけれど、木村盛世さんというひとが出ていて厚生労働省の体質に関して舌鋒鋭い事比類ない。なんだかしかし、この人は内部のひとらしいのだ。厚生労働省の医療系のキャリア(?)みたいなもので技官らしいけれど、左遷を繰り返されてきたという・・・。
私の記憶力が良ければその鋭い内容をここに一部でも再掲できるのだけれど、なんだったかな。医師免許を持っている厚労官僚はなんとか技官というらしいのだけれど、ある程度の現場経験はあるものの、実際に現場を離れて長い間経って現実を分かっていなくて医師を減らせとかそういうことをやっているとか、さらに医大とかで医局から声がからないようなひとがたまたま官僚になって巨額の予算を動かしているとか、記憶が違ったら申し訳ないが、その他色々、聞いていて胸が透くような感じがしてきた。ご自身は官僚トップの方と違って(?)優秀な方らしい。
というのはウェブサイト
http://www.kimuramoriyo.com/
を、ちらっと拝見して。
厚生労働省崩壊』という本も出しているらしくて、それについては「厚労省内部からは陰湿な嫌がらせも受けました」なんて書いてある。上のなんとか技官というのは医系技官だった。木村さん自身がその医系技官・・・。
サイトを見ていくと「補正予算という甘い汁」なんてタイトルの記事があったり、官僚のひとが自ら内部告発のようなことをしていいの? マスコミなどでもある程度は聞かれるような内容のようだけれど、組織内部のひとが堂々とウェブや雑誌、テレビなどでそれをはっきり明言してしまうのだから・・・。


うーん。
私たちは、しょうがない、で、あきらめてしまっていることが多いのだろうなあ。


官僚の人たちというのは、しかし、なんという生き物なのだろう。
善意でやりたいというか、職分に忠実というか、そういう意識のひともいるだろうが、そういう意識と実際にやっていることが乖離してしまったり、その自覚がなかったりするのか、あるいは利権というものは組織というものを変質させるのか。そういう組織は構成員の意識を変えるのか、という私の物事を考え進め方はなんと粗雑か、とは思うものの。
ということではなくて、この木村さんみたいに生きた方が気持ちいいよなあ、とか、思わないのかな、とか・・・思う人はいるだろうなあ・・・でも、組織の一般的なながれに組み込まれている多くのひとはまずは危険な存在として敵視するようであり、よくよく考えてみたら官僚だけではなくそんなことはどこでもあることであり。あの、ニホンのカイシャとかね。
そういう原理はともかく、官僚ってさ、しかも医系の厚労省官僚といったらその責は明確なわけだ。その結果も明白になりつつあるわけだ。自分の中に針のむしろを抱えたり、しないのかなあ。なんてことを40過ぎて書いていたら、甘いのか。木村さんのように優秀ならともかく、組織で生きていけないのか、それでいいのか。


あとは、わたしたち庶民が、しょうがない、と、すぐ思う癖が・・・そりゃあ、もうしょうがないことなのかどうかもよくわかってもいないし、現実として受け容れざるを得ないのか。どう抗していいかわからないし。


ともかくしかしこういう人を見ると胸が透く。変なひとなわけがない。変なのは、ほかの人たちだ。

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