自殺者3万人、今年もか

mixiのニュースで読んだ・・・といっても、毎日新聞か・・・でも警察発表だからどこでも同じか・・・9月の日本国内での自殺者は、2,475人、男が1,750人、女が725人だったらしい。今年の月別では最も少なくなったらしいが、9月までの総計では昨年にくらべ741人増だったらしい。24,846人だという。


鳩山総理の所信表明演説で日本の自殺者について語っていた。私はそれなりに感銘を受けた。
麻生、福田、安倍、小泉の各氏がそのようなことについて何らかのコメントをしていたかどうか分からないが、所信表明などの際立つ側面でそういう印象は薄い。現在の社会の負の側面を敢えて語ることができるということが、明るいビジョンを語って何ら実現しなかった政権が交代したばかりの今だけに終わらないことを願いたい。
しかし、市民というものもどれだけ信用できるかどうか。
世論というものが自分の属するグループの利益をその外を犠牲にしてでも確保したいという方向に行ってしまうというのは欧米で見られるものだけれど、日本ではなぜか表面的にはそうなっていない。日本で困窮している層が救われるために、他のグループの損失はあるかもしれないものの、犠牲というほどでもない、それで救えるという可能性をうすうす気付いているからかも知れない。
あるいは移民など外国人、異民族、ちがう宗教の人たちを国内に抱えているかいないかという状況も関係あるだろうか。ある種の鎖国政策とも言えるかもしれない。この点についての評価はかなりしにくい。
いずれにしろ国内での排他的な対立は、見えにくい。そういうだけではなく、幸運な偶然もあって、実際に多くの国ほどには深刻ではないのだろう。
それなのに、出てしまう、自殺者。これをどう見るのか。


あるいは、死ぬほどの事でもないのに、もうだめだと思ってしまう事・・・。


都道府県別で、東京232人、大阪159人、埼玉157人、北海道124人の順に多く、徳島、香川が14人で最も少ないらしいが、人口対自殺者数という事ではどうなんだろう。
我が北海道が、国内でも不景気が厳しいほうだという事もさることながら、ひととひととのつながりも希薄だという事はないだろうか。鬱陶しいひととのつながりも希薄でいい部分もあるのだろうし、それがまた表裏一体の問題ではないとは思うのだけれど、