音楽と構造 2

「ガランタ舞曲」はコダーイの曲。それが頭の中で昨日から? いつからかわからないけれど鳴っている。2楽章になるのだろうか。ゆっくりとしたテンポのフォルテの、ひきずるようなメロディー。これは、同種のものが思い出せない。
しかし、下手をすると、と書く意味が自分でもよくわからないが、ブラームスの「ハンガリー舞曲集」に関係がありそうだと思った。そうか、リストやバルトークドヴォルザークよりも前にブラームスなんかが出てきたので、下手をすると、という表現になったのか。
ハンガリーというと今ではバルトークだけれど(そうか?)、「ハンガリー田園幻想曲」なんてものもある。ドップラーという人の曲だ。ハンガリーではないが、ブラームスのついでにドヴォルザークの「スラブ舞曲集」も思い出す。
リスト・・・昨年末にリスト弾きといわれる人の番組をついつい最後まで見てしまったのだけれど、誰だったかな。日系(?)の・・・フジ子・ヘミングだ。「ハンガリー狂詩曲」も弾いていた。YouTubeで「ハンガリー狂詩曲」を探してみたら・・・話題のアリス=紗良・オットが出てきた。さっぱりしている感じ。こちらよりはフジ子・ヘミングのほうが面白かったような気がするな。
なぜか「ツィゴイネルワイゼン」を思い出したが、これを書いたサラサーテはスペインの人らしい。
スペインというとジプシーを思い出すけれど、スペインのほとんどの人はジプシーとは関係がなく、フラメンコなども、「あれはジプシーの音楽で、俺たちには関係ない」というような言い方をされるらしいというのを読んだことがある気がするが、さて、なんで読んだんだったか。ジプシーとは言わない、ロマと言うというようなこと読んだ気がするがそれがどこのことかはわからない。スペインではヒターノというらしい。フラメンコについてWikipediaで見てみたらモーロ人が関係あるらしくて、括弧してムーア人などと書いてある。ムーア人って何だっけ。どこかで聞いたことがある。イベリア半島北アフリカに住んでいたイスラム教徒らしいけれど・・・。アンダルシアと関係があって、セビリアコルドバグラナダなんかがあって、どこかで聞いたことがある名前だ、というのはアルベニスの曲名だ。コルドバといえば、アニメ 映画「クラッシャージョウ」に登場する連合宇宙軍の巡洋艦の名前だ。艦長はコワルスキーで、声は納谷悟朗さん。顔はルパンの銭形にそっくり。安彦さん、そんなことでよかったのか。しかしあまりに違和感がなくて、当時は気付かなかった(本当か?)。
ジプシー、フラメンコというと情熱という言葉を思い出す。しかしこれがくせ者だ。感情が高まっている状態ということではあるだろうけれど、何かに拘泥し続けている様子ということもできるかもしれない。西洋ではいい意味では使われないようだ。ちょっと話は違うが、パッションというと、キリストの受難劇でもある。問題は、「受」であり、つまりは受け身の感情の高まり・・・女性が(どちらかというと)受け身であるというステレオタイプなパターンがあると思うが、そのことと関係がないとは思えない。ただ、これはほとんどこの文章の始まりには関係がない。関係があるのはアルベニスまでだ。が、この文章全体は実は少し音楽の構造、私が書いてきている音楽の構造というのは普通の意味ではなく、感情的な要素も関係して書いているのだけれど、そちらには関係がある。


話を戻すと民族的なことにつながるのであり、「ガランタ舞曲」を聴いたのは一昨日のことで、昨日はストラヴィンスキーが編曲したチャイコフスキーの曲なんてものを聴いて、そのCDのライナーにストラヴィンスキーチャイコフスキーに、今で言うとリスペクトしているような文章が載っているのだけれど、これには心強い気がした。最近はチャイコフスキーが気になっていたのだ。もとからそうだけれど、さらに。
ムソルグスキーボロディンリムスキー=コルサコフや、もちろんハチャトゥリアンもずっと気になっているし、ラフマニノフプロコフィエフショスタコーヴィチも、あるいはグリンカも忘れるわけにはいかないような気がするが、こんな風に名前をたくさん出してどういう意味があるのかどうかはわからないが。
ハンガリー、スラブの話も少し出て、強引だけれどスペインのジプシーの話、ただし、最初の「ガランタ」というのはジプシーの多い地域のことらしく、関係のないことではない。
フランスの話も出れば、これでドイツを包囲できるか、あとはイタリアか、北欧か、ウイーンのシュトラウスの話を・・・なんのこっちゃ。


あとは歌と踊りだ。「ガランタ舞曲」はもちろん踊りから来ているのだろうけれど、息の長いメロディーのことを考えると歌のことを考えないわけにはいかないのではないかという気がする。
機能的和声やその後の、それと違った構成原理の開発のようなことにはもちろん意味があるだろう。
そんな構造ということと、例えば建築でいうと木を使ったり、鉄やコンクリートだったりというように、音楽で歌や踊りを私は考えてしまっているような気がしたが、そこまで言うと変な話だけれど、それに近い気はする。
おかしな話だが。


あとは、ずっと「ガランタ舞曲」が好きだったのだけれど、「ハーリ・ヤーノシュ」のほうが全体的には好きかもしれないと、思った、と、ここに書いてどうする。

コダーイ:ハーリ・ヤーノシュ

コダーイ:ハーリ・ヤーノシュ