民主党についていくつか 3

小沢一郎さんがリタイアしそう、なのか。
小沢一郎さん、なんて、かの強面の政治家に親しみを込めることなど、考えたことがなかった。
鳩山由紀夫さんは、私にとっては、思ったより良かったなあ。今日も参院の質疑をちらっと見ただけだけれど、新しい公共、の話なんかしていて、世の中への目配りが素直で健康な感じがする。実際政治に取り組む上で何もできなくては意味がないとか、知ったようなことを考えている場合ではないと思う。


自民党で何があったか、そのことを民主党の人が言うとそのことをあげつらう自民党議員、そいつらに政権を戻すようになったら、日本国民も終わりだ、といって、参院選民主党が勝てなかったとしても私は日本を出て行くわけではないので、こんなことを書いても意味はないのか。
小泉、安倍、福田、麻生、この4人がしてきたことは? その前は誰だったかな。
麻生政権下で、もっとも厳しい経済状況になったあたりでなにかあやふやになったようだが、そこまで悪くなっていない頃の状況下で、何があったか。その間にお金はどこに流れていったのだろう。国内の産業、経済界では実際にものをつくり産業を支えている層から、金融、投資、情報に関わるような層の人たちがどれだけ資金を自分たちの下に動かせるかということに、政治が動かされていたと思うのだけれど、認識は間違っているだろうか。
規制緩和


たとえば農林水産大臣がなぜ自殺しなければならなかったのか。
これから石川議員は自殺しないで済むのだろうか。


私は教育が、自民党政権下で何一つ良くなったと思えない。
文部科学省というもの、何一つ自分たちが責任を取ることになるということを考えなくていい(と思っているだろう)ひとたちのあつまり。
初等中等教育の衰退、荒廃は見事なまでに進行し、それは教員の責任に帰された。日教組が悪いんだとさ。日教組が必ずしもいいとは思わない。しかし文部科学省は、歴代文部大臣たちは、今何をしている? 在任中何をした? 中教審とかが、なにかをしたのか? おそらく何一つ良くなったことはないのだが、それは何が悪かったのか。ゆとり教育が悪かったとか、悪くなかったとか、それを推進していた当時の大臣を輩出した政党は、日教組がアカで、だから悪いのだ、国旗や国歌がちゃんと重んじられないからみんなそのせいで学力も低下したかのような。
愛国心とやらを持って国のために命を投げ出すような人たちが増えたら、いいとさ。
で、そんなことばかりにうつつを抜かし(脳みそが腐っているのか)、不必要に大学を認可し、在来の大学の補助金を減らし、国公立大の学費は何倍にも高騰、そのうえ学習塾、家庭教師業界のコマーシャルは流れ、そんなものにたよらなければ学習力に後れを取るような焦り、そんなものに頼っても国全体としては学力低下、そんな塾に行ける子どもは行けない子どもに勝てたことで満足し、行けない子どもは最初からあきらめる。くだらない理由しか学習動機はなく、意欲はのびない。
苦労して働いたささやかなお金がそんなことについやされる。主婦の副業は最低賃金で、それが教育産業に吸い上げられる。そして受け取る代償は、中身のない時間を過ごした不幸な親子、特に哀れなのは無力で生きる力に欠けた子どもだ。学校でも、塾でも、時間割にそって生きるだけ、与えられた時間をつぶすだけ。人生は退屈。


そんなかたちで人間の時間と感情を搾り取って金に換える仕組み、そんなものへのカウンターに、まずは言葉からでも、鳩山さんの数々の演説は、なっている、と、思うし、そんなことは政治をずっと見てきてついぞなかったことではないか。そんなすばらしいことが起こっているというのに。困難でも、くだらない社会を変えようとしている前の宣言として、かなり各方面へ目配りの効いた言葉の数々ではないかと思うのだが、ネットで読める、鳩山氏への、市民の(?)書き込みのレベルの低さ・・・そんなもの書かない人にまともな人がいるとは思うものの。


ああ、でも小沢氏に辞任を求める人が7割とか、そうだな、小沢氏が総裁だったらどうだったか、鳩山氏よりは共感を持てる感じではなかったかなあ。でもねえ、鳩山、菅、小沢のタッグ、これ以上のものはないような気がするなあ。日本の政治には。それぞれ違った形で理想と現実を厳しくとらえていると、私は思う。他は、この3人ほどには覚悟も何もないような気がするなあ。
しかし、とにかく知らないことには関心すら持てないからな。


半年後に私は政治について、どんなことを考えているのか・・・。