変な音楽日記100414

やっと、久しぶりに、ちゃんと美術について考えている気がする。
が、音楽のこと、を、書く。


ハチャトゥリアンの楽譜を買ってきた!!
「ガイーヌ」から3曲だけというスコアを1冊持っていて、2冊目、は、「こどものアルバム 第2集“少年時代の響き”」。ブックオフで半額500円!!
第1集“少年時代の画集”はなかった。
これらはピアノの楽譜。
面白い!!


バッハと、ドビュッシーと、モーツァルトなら長調の曲が好きだ。ブラームスなら短調でもいいが、長調の方がいいか。例外、交響曲第4番。
サティとバルトークも好きだ。最近は、アルベニスとヴィラ=ロボス、そして、ハチャトゥリアン!!
(などという結構なご趣味を披露しても何にもならない!)
フォーレラヴェルストラヴィンスキーガーシュウィンも好きだ。


“少年時代の響き”マンドセロで音をなぞってみる。
これが単純な音なのに意表を突きつつ、ぴったり収まるところに収まっている。ああ、これを求めていたのだよ。
ピアノの、子ども向きの曲をけっこう集めている。今日もドビュッシーの「子どもの領分」をなぞってみた。不可能!! 星が4つ付いている(難易度)。


ヴィラ=ロボスや、チャイコフスキーの子どものための曲集の入った楽譜集、「アンナ・マグダレーナのための」楽譜集、バルトークの「ミクロコスモス」は1冊だけ。クルタークの「遊び」これも1冊だけ。サティの子どものための曲集が入ったもの・・・惜しむらくはシューマンがない。これらをだいたい20年ちょっとのあいだに集めたのか。学生時代にもちょっと買っていたはず。


ピアノもマンドリンピッキングと同じく最初のアタックが強くてあとは減衰していく音で、ギターの入らない少人数のアンサンブルだと、さすがにピアノほどでは全然ないが音質も均質に近い。
抽象的な美しさ。
しかし、子ども向きの曲には表題が付いているものが多いなあ。まあ、でも、それはそれで。
ヴィラ=ロボスはちいさな曲を4重奏にバラしてみたけれど、弾いてみる機会はなかった。バルトークの、「ミクロコスモス」でも子ども向けでもないかもしれないが簡単めの曲も同じように作ってみて、仲間にちょっと好評だった。が、私はあまり好きではない気がしてきていた。
チャイコフスキーは簡単すぎるかもしれないが、なにか心にしみるものがある。なぜ、こんな音で、こんなに深さが。
あ、そうだ。フォーレの曲集があって、「ドリー」の、「子守歌」が入っていた。「子守歌」もいいけれど、ほかの曲がもっと好きだったかもしれない。なんていったかな。メロディーは浮かぶのだけれど。


子ども向きではないが、簡単なものが好きだ。いろいろ、楽譜を作ろうとしてきた。
ドビュッシーは、「子どもの領分」よりほかの曲のほうがよさそうだ。「アラベスク」の1曲目、「レントより遅く」に手を付けているが、「亜麻色の髪の乙女」が短いのでまずはそっちがいいかもしれない。簡単じゃない? ドビュッシーとしては・・・。
最初はサティをいろいろやろうとしていた。「ノクチュルヌ」の、3番だったか。それはもう少しでできそうだったのだけれど、セロより低い音域をベースの楽譜を作っていた。あの頃は手書きだった。15年くらい前だろうか。「ラグタイム=パラード」と、「天国への英雄的な門への前奏曲」は、数小節で挫折・・・と、いっても、小節線はないのだけれど・・・でも「編曲(?)」には小節線を点線で入れてみたりしていた気がする。手書きで、鉛筆で。
などと、昔の話を、思い出したからといって書くことはないのだが。
ブラームスのピアノ用の間奏曲集というものがあるのだが、すばらしく、特に・・・何番だったかな。すごく美しいのだけれど、これはふるーいパソコンで楽譜を作った。しかしうまくプリントできなかった。それだけしかつくらなかったソフトのために5、6万円かけたような気がする。音を出すのにシンセサイザーが要る。シンセとしては安いものだが、7万ほどした。中古屋さんでその後2万円でもっと新しくていいものを売っていた・・・。パソコンには全体的に100万円はかけていて、ほぼたいしたことには使えなかった。この曲はプロのマンドリンのアンサンブルで取り上げていて、編曲も演奏もすばらしかった。仲間が録音してくれたテープで聴いた。
それらに、ほんとうに、多大な時間をつかい、ひとつもちゃんと練習したものは、ないかなあ。
私にふさわしい、孤独な営み。
最近は、アルベニスの「タンゴ」を作っていた。最近といっても、月に1、2度開いて少しずつ進めていただけ。これは・・・もしかしたら終わりまで入力して・・・ある! あとは調整して・・・。果たして弾かれることはあるだろうか。


夕食後、ブックオフに行ってこんなことをしているが、夕食前にやっていたのは、ショスタコーヴィチの「交響曲第5番」の4楽章と、「トリプティーク」というあの曲のスコアを見ながらいいろなパートを弾くという遊び。こんなことを昔からやっていたが、最近はなぜかショスタコーヴィチのこの曲を弾く。しかし何より「トリプティーク」がとりわけ幸せだということに気付いた。弾けないが、頭の中で補完する。
その後なぜかドビュッシーの「子どもの領分」に挫折し、食事の後にブックオフへ・・・。
久しぶりに楽しい音楽の時間で、これは彫刻のことをちゃんと考え直せそうに、頭の中が、何年かぶりくらいでやっと動き始めたから、音楽につかう頭や心も自由に動き始めたのだろう。
しかし、どれだけ頭が、心が、というか、感覚が、か。動かなくなっていた、麻痺していたことか。


ただし、残念ながら仕事は決まっていない。

ハチャトゥリャン こどものアルバム 第2集 “少年時代の響き” (ピアノライブラリー)

ハチャトゥリャン こどものアルバム 第2集 “少年時代の響き” (ピアノライブラリー)