日本の政治状況 3

などとタイトルを付けてしまったが、その1と2は、3年ちょっと前。それはミクシイにはあるようだが、はてなダイアリーにはない。
なんでこんなことになるのか。続けて読む意味はないのだけれど、なんか同じタイトルのものがあるんだから続き番号にしなければと思う、なんともせこいというか・・・。まあ、どうでもいいのだけれど、大げさなタイトルを付けるのが悪いのだろうな。


意外なのが、といっても、長いスパンで見て、つまりは民主党政権発足時に予測しなかったこととして意外なのは支持率の低下。
落ちてもせいぜい50%くらいだと思っていた。ブッシュ政権よりも早く、もしかしたらオバマ政権よりもひどく、というたとえが適切なのかどうか、確かめる気はないが、政治のしくみもちがうしな。いや、つまりは衆院選であれだけ大きな差を付けて勝ったことから今を予想できなかった、ということだけれど。
要因の大きなものは鳩山氏と小沢氏の資金問題、それと、意外に、と言うと私の不明をなじられることになるのかもしれないが、普天間基地問題が大きく影響していると思える。もしそうだとしたら、日本の有権者というのはバカなのかなあ、
というのは、いかに安全保障問題が大事とはいえ、自分の生活を左右する問題がより重要ではないかと思うわけであり、当面の脅威などあるのかないのかわからない外敵などではなく、雇用や収入は私たちの雇い主たちの勢力、既存の政治経済体制に脅かされているというのに、そちらに何らかの手が付けられるかどうかもわからないうちに、その力を削いでしまって、民主党が本当は何をやろうとして何が出来るのかもわからなくしてしまった。
戦前とどう違うのか。


あるいは、自民党であろうが、民主党であろうが、あてにしていることが間違いだという自負、政治などがどうあっても、腕一つで生きていく、そんなたくましさから・・・かもしれないが、しかしそれは幻想だろう。実力で生きていける世の中なのかなあ。
自分は実力で生きているつもりになって、民主党を選んでやった気になって、ちょっと気に入らないことがあったら(それは本当に取り立てるほどのことなのか)、首をすげ替えてやろうと思うのか。
単に、何にもわかってないんじゃないの?


と、思うのだが。的外れか。
既得権益を守るためにやっきになって、社会を腐らせていることに気付かない人たちの国じゃないのか。
いや、もちろん私ごときが人のことは言えない。


事業仕分け、というものが、民主党の政策の中では突出して支持が大きかったが、その第2弾というものが今進んでいるらしい。最初のインパクトは薄れ、下がり続ける支持率を押しとどめるちからはなさそうだ。


また、自分の選挙が気になっているのだろう。
衆議院の人たちは、解散さえしなければ当面はいいのだろうけれど、解散して衆参同時選も視野にあると、言ったのは仙石氏というひとで、何か文脈を無視して取り上げられたと言っていたが。
そういえば、新人ばかりの衆院民主党。それだけの候補者がそろったことも、今思えばたいしたものだったようだが、それは自民党で同じようなことがあったときに新人議員が次々と馬脚を現したことを、思い出せば、ということでもある。思えば、ひどい茶番だったか。
とはいえ、今がその時と何かが違うかも、わからない。馬脚を現さないようにマネージメントを徹底しているだけかもしれない。


いずれにしろ、退屈な話ばかりで、支持率の低下はそのためか。小泉氏は、マスコミを動かせたということなのか。政治の中身は、あまり選挙には関係がないのか。


普天間について書いてみる。合意案が最善だという自民党の主張も、遡って、振り返る程度によるのだろう。恣意的な流れで、ほかの可能性を消してきたこと、年月の重みを加えたこと、実際にどのようなロジックが錯綜していたか、正しいのかどうか、あるいは視点として本当に重視すべき事をとらえているのかわからない情報が乱れ飛ぶ中で、なんとなく考えるほかない落とし穴に落とされているのが不快なのに、どちらにしても民主党は実行力がないとかそういう話ばかりがあからさまに際だたされ、見苦しい自民党や、最近自民党を辞めた渡辺氏の姿を見てしまわなければならない、気色悪さ。最近まで与党だったのだよな。その矜持のようなものは、小泉氏の頃からいらぬ足かせということになったのかな。
県外、国外を検討するというあまりにあたりまえでありながら無視されてきた選択肢・・・沖縄県民がリスクを負いながら、貧しいのは、なぜだ、どういう国なのか・・・それを保持する限りは民主党の基地政策を、少なくとも自民党よりは支持する・・・。5月までの決着をするかしないかは、確かに移転を悲願としているひとにすれば1日も早く、ということであるにしても、新たなリスクが大きいことを、地元の人も望みはしないだろうし、民主党から力を削ぐことで、民主党が出来ることが変わってくることの方が気になる。
などと書くと自民党にも支持率を上げてやらなかったから思うように出来なかったという話に・・・。


とはいえ、政治は見捨てるほうがいいのかもしれないという気持ちがないわけではない。自民党や、最近そこから派生した政党も、論外。民主党も難しいのか、と。
経済についても、既存の枠組みからは離れたほうがいいのか。
オルタナティブ、なんて言葉、若い頃は気にしていた。ラジカルに、というのは、今も、今はそんな言葉を使ったりせずに、心がけている考え方に近いかもしれない。
もちろんそんな脳内のみの過激派的思考が私の窮地の一因だろうし、そんなことの限界、さらに自分のダメさ加減を思い知りながら神経がすり減ってしまった日々なのだが、ふと、ジョン・レノンを殺したのは、本当は誰か、私もその一人ではないかというような連想をしてしまったし、つまりは妥協、逃げること、そんなことが社会をダメにしている、社会といっても、小さな会社も社会・・・私もそうしてきたのかもしれないとも思う。
しかし当然、何をしていいのかはさっぱりわからず、途方に暮れているだけならまだしも、またぞろ不安に押しつぶされつつもある。