ダメな僕 1

タイトルは何でもいいが、情けないものにしたかった。
ビーチ・ボーイズの、ブライアン・ウィルソンの、「ペット・サウンズ」の中の曲の邦題の駄目をダメに変えた。
それにしても、駄目な僕、とは、なんというタイトル。原題とも歌詞の内容ともちょっと違うはずだが、この邦題は印象的だ。
僕、というのも、ボク、にすると、さらに大変だ。いや、僕、というだけですでに何とも味わいがあるというか、なんというか。


とりあえず自分のことを書くために自分のことを書いているようなタイトルにしたかった。
ダメといえばダメなのであり、またはブライアン・ウィルソンの原曲のように、何か世間との齟齬感があるといえば、ある。
そこまで考えると、なかなかの邦題だとは思ったが、さて。
そういえば、「People are strange」、なんてドアーズの曲もあった。


世の中の人は変だなあ、などという感想を持っている。
お前が変なのだろう、という反応が当然のように予想できるが、それも全くそうでもある。
まあ、よくあることで、などと言うと、私に関わったために苦労をしたり、私がいるだけで不快に感じる世の中の多くの人が、また不快な苦い味を覚えるのだろうか。
もう、幼児の頃から思えば周囲の私に対する態度というものはなにか苦々しい感じで、そのせいか無理難題を押しつけてくる人が多いのだが、理由はちょっとまだよくわからない。今は大丈夫。
私は嫌な顔をしているのだろうが、謝るわけにもなかなかいかない。そういう気持ちにならないでもないが、タイミングはとれない。


いつからか何か演じている感じがなかったわけでもないが、誰でも演じているわけで、むしろ演じるのが嫌なのに演じている感じになってしまうというのに納得がいかないというか、しかしそのうち演じないということもよくわからなくなっているのでもある。

ペット・サウンズ

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まぼろしの世界

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