欧米の名前

初代ロシア皇帝ピョートル一世の、ピョートルは、ロシア語のペトロだということで、かつて、一時期、レニングラードと言われていたサンクトペテルブルクはドイツ語で、英語圏ではセントピーターズバーグと呼ばれているという。
ペトロとは、シモン・ペトロ。ペテロとも呼ばれた。新約聖書に現れている、イエス・キリストに従った使徒の長だと言う。


問題はピーターもペトロだということで、ピョートルさえもそうだというのは、何たることか。
ふと思ったのはペーターもペトロか。ハイジ、クララ・・・そういえば、オンジって・・・。


さては、ジョンはヨハネか、と、確かめないでおこうと思っていたのに、ヨハネウィキペディアで引いたらすぐにジョンが目に入ってきた。ジョアンも、ヤーノシュも、イヴァンも・・・いわゆるイワンもそうなのか。ジョバンニも、ヤンも・・・。ジャンはフランス語らしい・・・。ファンがスペイン語・・・。


じゃあ、ポールは・・・ジョージは・・・。
ポールはパウロではなかろうか。にわかにはわからない。いや、やっぱりそうだ。ジョージはゲオルギウスではなかろうか。ああ、やっぱりそうだ。
パウロ、イタリア語はパオロ、スペイン語はパブロ。
ゲオルギウス、イタリア語でジョルジョ、ドイツ語でゲオルク、ロシア語ではゲオールギイからユーリイになったそうで・・・。


ちょっとマイナーになってくるがマシューはマタイ。サイモンはシモン? 姓になったり名になったり。
ジミーがジェームスで、ジムもそう。ここまではどれも英語?で、結局ヤコブだという。ジャック、ディエゴも同じ。


ビル、ビリー、ウィルはウィリアムで、ウィルヘルム、ウィレム、ギョーム・・・これはゲルマン起源らしく、ここまできてはじめて聖書と関係がなくなるのか。
エリックもゲルマン系、ドイツ語でエーリッヒ、デンマーク語でエーリク、スウェーデン語ではエリク、となれば、これはヴァイキング系統の名前か。
リチャードはゲルマン語が元らしく、これは日本語では強いという意味だとか。この名前は日本っぽい。ドイツ語はリヒャルト。
アンドリューは使徒、アンデレだと。ハンガリー語アンドラーシュ。アンドルーという読みが正しいらしい。アンダーソンもこの関係で、アンデルセンも・・・。
スコットはスコットランド人のことらしい。


デイヴィッドは・・・ダビデだろうなあ。ユダヤ人の王、ルネサンス彫刻の人気ナンバーワン登場人物、ミケランジェロ、ドナテッロ、ヴェロッキオ、ブルネレスキという錚々たる名前に、バロックのベルニーニなんて名前までが・・・話がそれた。


偉人の名をつけるとは、何事か、といっても、すでに隣のおぢさんのなまえでもあるのか。犬にジョンとか付けるのは、あちらでもほんとうにやるのだろうか。


女性だとマリアが聖母の名だが、聖書にすでに他のマリアが出てくるからいいのか。マリー・・・。


ヘレンはギリシャ起源で、もとはギリシャ神話のヘレネーだと。
アンはヘブライ語のハンナからだと。アンナ、アンヌ、アンネなどもそうらしい。
アイリーンもギリシャ起源。フランス語ではイレーヌ、ギリシア語起源でエイレーネー、女帝の名前!
エリザベスはややこしい。アロンの妻エリシェバが元で、ヘブライ語で我が神はわが誓いというような敬虔な意味のようだ。ギリシャ語を経由してエリザベスになったらしいが・・・イザベル、イザベラ、エリザベートなんかが仲間。
エンマ・・・エマは英語圏の名前らしいが語源不明。
クララもわからない。
ハイジは、アーデルハイト。古いドイツ語で高貴な姿。アデライードアデレード、アリス、アリシアなどが仲間の様子。


名前って・・・。