ネイティブ・サン

ネットで検索するとアマゾンで紹介されているアルバムがヒットする。しかし、Wikipediaで検索できるのは映画で、私が書いているのはかつて存在した日本のフュージョン・バンド。「フュージョン」って、ジャズとロックが融合(フュージョン)したものということだろう。だったのだろう。
今聴くと、ファンク色が強い気がするが、あと、ラテンだろうか。とはいえ、そもそも本場アメリカのジャズがファンクやラテン音楽をすでにどんどん採り入れていて、異質としか思えないロックにまでも接近したことで、ジャズかどうかわからない感じになったのだろう。とはいえ、ジャズだな。今にしてみれば。あとは、イージー・リスニングなんて言葉も浮かぶが、インストゥルメンタルで、まあ、聴きやすいといえば聴きやすいということだけかもしれないが。
しかし、そんなことを思う、ジャズだと思うのは聴いているのがネイティブ・サンだからで、スクェアとかカシオペアだとそんなことは思わないのかもしれないが、そもそも聴きたいと思わないので聴かないからわからない。


ベースの川端民生さんが2000年、キーボードの本田竹曠さんが2006年、ギターの大出元信さんが2008年に亡くなっていて、ご存命なのはサックスの峰康介さんとドラムスの村上寛さんだけ、ということになるようだが、これがいい書き方かどうか。あとは、大出元信さんが2008年に亡くなったというのは、ひとつだけネットで情報源をあたったが、正確かどうかわからない。


「スーパー・サファリ」という曲が1979年のマクセルという会社のカセットテープのCMに使われて、強烈なリフレイン・フレーズに惹かれた人たちが多かったのだろう。一躍有名になった。私もこの曲に取り憑かれていた気がするが、もっと心をとらえたのは次のアルバムのタイトル曲、「サバンナ・ホットライン」で、シングルレコードを繰り返して聴いた。自動で繰り返す式のプレイヤーを持っていなかったので、オートリフト式ですらなかったので、何度も何度も慎重に針を落としたのだった。中学生の頃だったようだ。
その後ジャズが聴けるようになったのは今思うとネイティブ・サンと渡辺香津美のせいだという気がしたが、実は大学の寮の私の住んでいた部屋がジャズ研の部室のすぐ近くだったせいかもしれない。


川端民生さんと峰康介さんは、渋谷毅オーケストラのメンバーとして、ライブ演奏を聴くことが出来たはずだ。
小さな町での演奏会で、実行委員の人を知っていて、コンサートの打ち上げにさそっていただき、「ネイティブ・サンのファンでした」というようなことを言ったような、言わなかったようなうっすらとした記憶がある。
古沢良治郎さんもその場にいらしたのか。渋谷毅さんのことをちょっと調べていたら、古沢さんが今年の1月に亡くなっていたのを知って、ネイティブ・サンを思い出したのだった。

ネイティブ・サン

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