でたらめ音楽日記110919

「女はつらいよ」という歌がラジオでかかって、ちょっと衝撃的な感じがした。
聴いたのは数週間前で、演歌のようなイメージだったけれど、今聴くとそうでもない。ゆっくりとした歌謡曲に似ているのかもしれないと思うが・・・それではなんだかわからない。こんなのに似たようなものがあるようで思い出せない。
古い感じのようでもあり、それは言葉の手触りのためかもしれない。古い歌の中には直截な表現が心を打つものがあるが、その点では似ているけれど、しかし古いと言っても実際に古いものでも新鮮なものがあってその感じに似ている。わかりやすく良く聞く言葉のようだけれどその良く聞く言葉がメロディーに乗って自然であると同時に違和感があって、それはメディアであまり見かけないけれども日常良く接する感じで、総合すると不思議だ。
メロディーは、なんだろう。小唄というようなものだろうか。ウッドベースが入って、ゆったりとして心地いいのだけれど、歌詞と相まってどきっとするのでのんびりできない。
二階堂和美という人だ。
いくつか聴いて、なかにはギター弾き語り(?)の榊原郁恵の「夏のお嬢さん」のカバーがあって、リズムの取り方がずらしたような感じですごいが、出鱈目にやっている感じでふざけた雰囲気なのだけれど、途中の「君は僕の憧れの人だよ」というところのメロディーがすごく美しく聞こえて驚く。
「Lovers Rock」という曲はこれは節回しにやはり歌謡曲っぽい部分があるが、これはおしゃれな曲。アレンジもすごく良くできた音楽だ。歌詞はやはり似た感じがある気がしたが、曲の作りもあって「女はつらいよ」ほどには泥臭くない、と、書いてみたが、「女はつらいよ」が泥臭いかというと、泥臭くはないか。


というところでYouTubeの関連動画のトップに安藤裕子という人の「のうぜんかつら」という曲が出ていてどう関連しているのかわからないが、ヴォーカルの雰囲気が似ているといえば似ていなくもない。声の出し方が面白いというか、印象的でこの曲をCMで聴いたときにはたしかにハッとした事を思い出す。が、一緒になっている楽器の演奏が思いのほか単調な感じがする、のは、「Lovers Rock」を聴いたあとだからだと思う。


二階堂和美さんに戻り、「今日を問う Part2」を聴くと、あの、「くちびるにチェリー」・・・というのは誰の歌だったか、を思い出す。これはジャズかそのなかまなんだろうか。アニメ「カウボーイ・ビバップ」の「Tank!」という曲も思い出すが、的外れかもしれないがどちらにしても結局なんだろう。レトロな感じはするが・・・「くちびる」ではなく「くちばしにチェリー」だった。エゴラッピンだった。なつかしい。しかしどちらにしてもこれはすごい曲だ。ある種の天才のひとのようだ。


ふと、矢野顕子を思い出すのだけれど、エキセントリックなイメージがあって、実はオーソドックスなテクニックもしっかりしていて、しかし二階堂和美さんと矢野顕子さんはまあ、似ているというわけにはいかないのだろうと思う。矢野顕子の、たとえば「自転車でおいで」「David」カバーだけれど「素晴らしい日々」などは素晴らしいと思ったのだけれど、もしかしたら歌の上手さは二階堂和美さんのほうが上かもしれないと思ったが、そんな事を書くのがいいことかどうかはわからない。


「今日を問う Part2」のほうのの関連動画のトップはじゃがたらの「Tango」で、むかしこの歌を暗黒大陸じゃがたらという名前で、たしかラジオのスタジオライブで聴いたと思う。懐かしい。が、しかし、安藤裕子じゃがたらにつながりというものがあり得るものなのだろうか。そこに二階堂和美という名前を置くのがふさわしいとかいうことが。
いちおう、二階堂和美安藤裕子で、スティーナ・ノルデンスタムを思い出してみた。二階堂和美じゃがたらのほうは、もっといろいろあるのだろう。

にじみ

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Night Food

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COWBOY BEBOP SOUNDTRACK 1

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南蛮渡来

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メモリーズ・オブ・ア・カラー

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