「セクシーボイスアンドロボ」

セクシーボイスアンドロボ1 (BIC COMICS IKKI)

セクシーボイスアンドロボ1 (BIC COMICS IKKI)

セクシーボイスアンドロボ #2 (BIC COMICS IKKI)

セクシーボイスアンドロボ #2 (BIC COMICS IKKI)

黒田硫黄の原作は出てすぐ買って読んだ。この人の作品の中では、特に好きな方ではない。なにか食い足りないなあ、と、思っていた。嫌いなわけでもない。が、「大日本天狗党絵詞」とか、「茄子」のほうが、えぐくて、いい。
黒田硫黄はけっこう好きだ。この人を知って、若い作家に面白そうなのがいる、と、いろいろ読み始めたのが、現在私がにわかマンガおたくになっている原因のひとつ。
それまでは「プラネテス」と「暁星記」くらいを読めれば良かったのに。これらがなかなか出ないせいもあったか。しびれを切らしてなんとなく手を出したのが「大王」、続いて「大日本天狗党絵詞」だった。面白かった。衝撃的だった。
と、いっても、新作がずっと出ないので忘れかけていた。あ、「蒼天航路」も読んでたかな。
しかし、「セクシーボイスアンドロボ」、2巻で本当に終わったのか。けっこう好きだが、よくわからん。


話題のテレビドラマ版は時々見ている。話題は先々週の放送中止のせいだが。
そのための再放送にびつくり。ついに自分の記憶がおかしくなったかと、疑ったくらい。そんなおかしくなり方があるはずないのに、それを疑う事の方がおかしい。チャンネルを回す(古い表現)のがちょっと遅れたので、おそらくあった「お断り」みたいなものを見なかったのだ・・・。
このドラマは好きだ。黒田硫黄の原作と同じエピソードもあったが、何か違う。昨日、日付では一昨日だが、オリジナル(だよね)前後編の後編だけ見た。もっと何か違うが、まあ、この変な原作がなければ、作られなかったような。
現在放映中のドラマなどというものを、少しでも面白いと思えることは珍しい。ちょっとほっとするひとときでもある。
あと、ゲストで出た小林聡美が「ひとりの人が死んでも何も変わらない世の中に我慢できない」というようなことを言っていたのが良かったな。別に私もそう思うのではなく、そういうことを思う人がいるかもしれないと言うことが、良かったのだ。ただし、とりあえずはこの場合限定。


脚本の人は、「野ブタ。をプロデュース「すいか」の人らしい。「すいか」は、少し見たな。忘れたが。も少し調べると、「やっぱり猫が好き」が、出てきた。なつかしー。三谷幸喜のあとらしい。へー。「やっぱり猫が好き」で、確か小林聡美さんがもてもてだったが、「セクシーボイスアンドロボ」でも松山ケンイチ君に惚れられた・・・。
音楽のひとは、クラブシーンのひとらしい。ジャジーで、ドラマの雰囲気をけっこう左右していると思うが。
演出は、「ごくせん」「すいか」ハケンの品格」のひとらしい。
「すいか」出演の浅丘ルリ子片桐はいりはレギュラー、もたいまさこともさかりえ小林聡美と供に「セクシーボイスアンドロボ」「プッチーニ」編に出たな。
やっぱりマンガと違うな。大後寿々花さんのニコも悪くはないが、原作と違って普通だ。あの乾いた感じがない。ロボの松山ケンイチ君が原作よりずっと良くなっている。
マンガよりは普通だが、テレビドラマの世界では、まあまあ新しいものになるのだろうか。私より7、8歳年上のスタッフが、私より5歳年下のニコの黒田硫黄の作品をドラマ化したのか。若い人は、「ちょっと待てよ」と、思っていないか。しかしそもそも映像化するなら難しそうな「大日本天狗党絵詞」のほうを夢見るか。そういえば「茄子」の一部がジブリっぽくアニメ化されていたが・・・。


などと、スタッフをチェックするおたくな私のこのスタンスは高校時代にアニメのスタッフをチェックした(おたくの初期の頃か)時の感覚がよみがえるようで、なぜ私は今さらこのようなことをしているのだろう。当時はインターネットはなかったな。


文章がぐずぐずだ。