「ポニョ」と「スカイ・クロラ」

うっかりしていたと言うか、「スカイ・クロラ」は宣伝が始まるまで気配を感じなかった。
もはやアニメファンであった過去も遠い昔。


日本のアニメ監督というとまずは宮崎駿、そして押井守と、富野由悠季だ。

宮崎駿というと高畑勲ということもあるのだけれど、高畑勲はいつしか作品を作らない事になってしまった。高畑勲の最後の作品はWikipediaによると「ホーホケキョとなりの山田くん」ということで、これは未見。実は何か作っているのかも知れないけれど、これが最後というのは何か嫌な感じがする。「おもひでぽろぽろ」は実はかなり好きだった。「平成狸合戦ぽんぽこ」には心底がっかりした。下手をするとトラウマのようになっている。ちょうど教員を続ける事に限界を感じていたのが頂点に達していた時だった。トラウマは下手をするとより大きくなっているな。

富野由悠季は「ガンダム」だ。「イデオン」とか「ザブングル」(コメディアンにこういう名前のコンビがいるけれど)「ダンバイン」に「エルガイム」、さらには「ブレンパワード」「キングゲイナー」(このふたつは未見)というものがあるのだけれど、ガンダムだなあ。「ガンダム」以前には「トリトン」とかもあるのだけれど、彼は「Zガンダム」の映画版をテレビ版からずいぶん経って作ったあと、今は何やってるんだろう。

あ、大友克洋というひとがいた。「アキラ」って良かったかなあ。何か、期待して期待してその分余計がっかりした感じがあるが、いやでもまあまあ好きだ。でも大作(?)「スチームボーイ」未見。でも「フリーダム」見たいな。でも一番好きなの案外「ファイアーボール」かな。マンガか。なんでだ。

河森正治というひとがいて、このひとは「マクロス」。ついになかむらたかしというひとまで思い出したが、どういう方向性なのか。

で、ここまで私が忘れていたのは庵野秀明今敏も思い出したけど・・・。

などと、わけのわからない連想に話がそれた。


というわけで、日本のアニメ監督というとまずは宮崎駿、そして押井守だ。
私が美術方面に進んでしまったのは美術が得意だったためとアニメファンだったためだ。
何書いてンだ。自分探しの続きだ。

で、宮崎の影響の方が押井より遥かに大きかったのが、すこしずつ変わってきている。
ジブリへの失望。高畑氏の退潮。「千と千尋」や、「ハウル」への「こんな程度か」という感じ。息子を監督にした事。
千と千尋」も「ハウル」も面白かったが。「ゲド戦記」は未見。

押井守が際立ってくる。といっても原作付き作品が多いな。「イノセンス」も「甲殻機動隊」で、士郎正宗の原作との関係がよくわからないし、「スカイ・クロラ」の主人公が草薙って名前じゃないか。なんなの。
キャラクターデザインも今まで見た映像も今一つ納得行かないものの・・・原作付きだ、森博嗣の小説・・・この名前はどっかで聞いたような・・・。
なんだかわからないが「スカイ・クロラ」というタイトルは耳に残る。
「クロラ」「Crawlers」。
「Crawler」ならgoogleとかyahooがWEBの中を巡回、ページを収集させているプログラム・・・。
先日なぜか夜にNHKでこの映画の特集をしていて、押井が大学生の前で語っていたことは「人生は辛いものだ、でもけっこう悪くない」とかいうようなことで、学生は狐につままれたような虚を突かれたような顔をしていて、この、べらべら独白する登場人物を使うのを得意とするオヤジも案外やるじゃん、という気がした。

が、なぜか今「ポニョ」ってのも気になる。大はずれかクリティカルヒットか。
はずしてくれるのもいっそ気持ちいいとも思う。


どっちも彼らの近作の中ではかなり見たい方だ。
でも金も暇もないので映画館では見れないだろうな。