気になる音楽100218

記憶力がかなり悪化しているので、もしかしたら同じ事を書いているかもしれないが、映画音楽、ミュージカルの音楽みたいなものも気になっていて、一番は「ムーン・リバー」・・・これは最近書いたな。「ピンク・パンサー」も、書いたな。


フィギュアスケートの音楽というのは、切り刻まれてがっかりする部分もあるがなかなか面白かったりもする。オリンピック、男子SPで、誰かが「007」か「スパイ大作戦」のような音楽を使っていて、面白いなあと思う。それほどではなくても、初期の「ガンダム」なんかもちょっと安っぽいようで、今聴くとちょっと面白くていいかなという気もする。「ハイジ」も、同じ・・・渡辺岳夫さんだったと思う。「天才バカボン」もそうだったらしい。


話がそれるが、「元祖天才バカボン」の作画スタッフはすごい。Wikipediaで見たら・・・でも、かなり古いアニメ作画ファンにしかそのすごさはわからないかもしれない。その後のシリーズや劇場版作画監督クラスがずらり・・・。


フィギュアスケートというと、「誰も寝てはならぬ」だけれど、去年くらいは「仮面舞踏会」だったかな。今年の男子SPでは、SP2位のライサチェックが「火の鳥」で、SPで「火の鳥」ということは、フリーでもっとスケールが大きいということはないな、と、いう予想をした。そのフリー、日本の期待の織田君はなんとフェリーニの「道」らしい。音楽だけで泣きそうだが、明日の午後はテレビを見ないかもしれない。
ほかにも印象的な音楽があったような気がしたが、ペアのほうもそこそこ見たのだけれど、忘れてしまった。


私の所属しているマンドリンオケは大学サークルのOB会なのだが、学生の定期演奏会でも、かつてはポピュラーステージがあって、それを踏襲して3つのステージの2番目は編曲もので構成している。
今回出ている曲にはミュージカルの曲が多く、「オペラ座の怪人」から、2曲(?)と、バーンスタインの「ウエストサイド物語」の、「トゥナイト」が、候補に挙がっている。
バーンスタイン、いいなあ・・・以前「アメリカ」を弾いたことが、2度ほどあったが、「トゥナイト」も、いい。なんでこんなに良く感じるのだろう。「マリア」もやりたいなあ。
オペラ座の怪人」は、もう少しあざとい感じで、バーンスタインのほうが好きなのだけれど、しかしそれが魅力でもあるのかもしれない。ときどき、メロディーが頭から離れなくなる。やっぱりいいのかなあ。


ミュージカルというと、見たことがあるのは映画で「マイ・フェア・レディ」。「踊り明かそう」とか、「スペインの雨は主に平地に降る」とか・・・。あとは、「パリのアメリカ人」の、ダンスのシーンだけ見たことがあったような。
サウンド・オブ・ミュージック」は、音楽はもちろんいろいろ知っているが、映画は見たことはない。 去年とあるマンドリンオケの演奏会で、「全ての山に登れ」という曲を聴いたが、良かったなあ。


音楽の話ではないが、「オペラ座の怪人」の筋の話が飲み会で盛り上がっていて、私は怪人に近いと思った。フランケンシュタインの怪人(?)も思い出した。何か世間巷間に居場所がない・・・。
しかし、こんなような物語に惹きつけられるということには、なにか普遍的な感情を動かす内容があるのかもしれない。
憧れ、純真さ、恋愛感情というもの、これらは世間では生き延びられないのか。なんとか押さえ込み、現実を受け入れるべきなのか。
しかし、そこで忘れてしまった感情が物語を求めるのだろうか、とはいえ、この種の物語が力を失って久しいような気もするが。代わりにつくられているドラマのようなものは、なんなのだろう。


音楽からも同時に構成が失われてきている気がする。とはいえ、ヒップホップのスタイルなどは逆に強烈な新しいスタイルが明確に存在している場合があるようで、問題はJ-popといったようなもので、いや、一種の構造はあるようなのだけれど・・・。
音楽の構造のようなはなしにちょっとなってしまいそうなのだけれど、感情の動きみたいなものに近い音の動きの力って、なんだろう。「全ての山に登れ」の、深さ・・・。深いことが時代に合っているわけではないのかもしれない。時代にあった音の動きの好み、心の動きの典型みたいなものがあるのだろうか。
私は古典的な構成を求めているようでもあり、そこに時間の経過を切実に伴う感情的な動きがとりどりの色を添えたロマン派の力を求めているのか。
今にして、クラシックこそポピュラー音楽の最も大きな源泉だという感じがしてきているのだけれど・・・。
いや、モーツァルトが、ポップスターたり得たのだったか。もしかしたら、人類史上でも、現代を最初に準備したような・・・。


なんてことを言葉で書きつつ、私は言葉から離れるために音楽をやってきたような気もしている。美術も。かつて建築家になりたかったこともあるが、それも・・・言葉が自分を空間と時間から剥がすのがいやなのか。
でも、考え方がどこか間違っていて、取り返しがなかなか付かない気がする。根本で間違っているのかなあ、と。

The Phantom of the Opera (Original 1986 London Cast)

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ウエスト・サイド物語

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「サウンド・オブ・ミュージック」オリジナル・サウンドトラック

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マイ・フェア・レディ

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