地図と年表

最近、年表があったらなあ、と思うことが多い。
音楽に接したときにそう思うことが多く、この曲はあの曲の前か後か、なんてことが気になり、作曲家の生没年や作曲年をグラフィックに直感的にわかるものをつくりたいと思う。
ただ、そうすると同時代にどんなことがあったのかとか、美術や文学などとの関連も知りたくなったり、そんなものが容易に隈なく表示できるというのは無理だとして、ある程度のことだけでも表示したい、しかしそれでも3Dになっちゃうな、と頭の中ですでに挫折を感じる。
いや、ふと思ったのだがイラストレーター(グラフィック作成・ドキュメント編集ソフト)のレイヤーをつかえばある種の簡易3D的な編集は可能か、とは思ったものの、さてはどんなレイヤーを設定するか、ということになり、はたまたしかしちょっと手を付けるだけでも面白いか、とは思う。さてどこから手を付けるか。
どんなレイヤーを作るか、と考え、音楽のレイヤーと、マンドリン音楽のレイヤーを別に作ろうなどと考える。美術と彫刻を別に。それは彫刻とマンドリンを私がやっているから。


さて、今日中に手を付けられるだろうか。
最初の項目は、ビゼーの「交響曲ハ長調」です。なぜならここ数日頭の中で鳴りっぱなしだから。
と書いてみて頭の中に鳴っているのが何楽章かと思って楽譜(IMSLPでダウンロードしたもの)を開いて楽器で追ってみる。3楽章か。いや、1楽章でいいのか。


結局作り始めてしまった。
音楽のレイヤーからで、ビゼーから始まってしまった。次にモーツァルトベートーヴェンドビュッシー、なぜかその次はふと思いついてモンテヴェルディにした。
最初は長さの割合を100年1mなどとしていたが、500年しか入らないので50cmに縮小した。そのうちルネサンス音楽を入れようと思って、そうしたのだった。そしてなぜかモンテヴェルディを入れてみた。グレゴリオ聖歌の成立を、そのうち入れるのか、しかしとりあえず生きていた人と作品の表示の仕方しか決めていない。
とまで書いた後にブラームスとバッハを加えた。作品は、代表作といわれるものだったり、私の好きなものだったりする。
ここまでで意外だったのはビゼーの「カルメン」がブラームス交響曲第1番より1年前の作品だったこと。やはりブラームス交響曲第4番とドビュッシーの「ベルガマスク組曲」との間に5年しか隔たりがないこと・・・。



地図も好きだ。もう5、6年前になってしまうが、いろいろな情報の入った世界地図、盛りだくさんな地図帳みたいなものを買った。その当時は良く読んだ。今も時々引っ張り出してくる。値段もあまり高くはない。知らないことが多いことがわかる。
地図を作るのも嫌いではない。今は仕事で合間があるといろいろな地図を作ろうと考える。どんな仕事なのか、説明がしにくいし、私が地図を作っているのは、私が得意だからというだけのことで。
いろいろな土地に、いろいろな人が住んでいる。そこにひとりずつ私のような人がいて、何か便利な地図を作る仕事をしていると、少しいい地域になるのではないかという、なぞの思いつきが頭に浮かんだ。



地図も年表も仕事でもいろいろとやったり手がけたりしていたものだが、年表はついに謎の趣味として手がけてしまった。続けるかどうかはわからない。



しかしなぜビゼー交響曲がこんなに頭にこびりついているのだろう。朝にはドヴォルザークの「新世界」交響曲を聴いたというのに。

ビゼー:交響曲第1番ハ長調

ビゼー:交響曲第1番ハ長調

モンテヴェルディ:オルフェーオ

モンテヴェルディ:オルフェーオ