読書日記090611雑誌について

本屋が好きだ。だが、好きな本屋はそんなにない。どこかにあるのだろうが、自分の街になくちゃしょうがない。と、いうことと以下の内容はあまりと関係ない。



今日は久しぶりに本屋で衝動買いした。雑誌を・・・雑誌を買ってしまうのは、つまりは単行本より店頭にある時期が短いからで・・・しかも私は雑誌もなかなか捨てない。もちろんほとんど読み返すことはないのだが・・・。


しかし、思い切って捨ててしまうことも何度かあり、それで後悔した雑誌は「アニメージュ」。20冊くらいあったろうか。高校生時代の、宮崎駿が「ナウシカ」で注目された頃のもので、調べてはいないけれどプレミアがついたりしていそうだ。それに、初めて「ナウシカ」を雑誌で見かけた号なんか、開いたら当時のわくわくした気持ちが蘇るかも知れないのに。「OUT」とか「アニメック」とかいうマニアックな雑誌も少しは買っていたので、見返すと辛いものがあるのだろうけれど、あのころの不思議な時代の空気を吸い直すのは

もうひとつは「写真時代」。大学生時代赤瀬川源平に傾倒していたこともあって古本屋で買ったもの。ほかに荒木経惟森山大道中平卓馬などが連載を持っていたはずで、こう名前を書いただけで、分かる人にはわかるけれど、その大部分の人は「写真時代」なんて基礎知識として知っているだろうし、知らない人には・・・。当時は荒木、森山、中平三人の中で森山大道が一番好きだった。今は中平。ただし、当時の写真ではなく、最近のもの。
私が今働いている職場を紹介してくれた方は今はおそばやさんをやっている写真家の方なのだけれど、その方は森山大道さんが好きで、そんな話が出来るひととひょっくり会うとは思わなかったと、それ以来のおつきあいだったので、「写真時代」がなければ今の職場にいなかったかもしれないのだと、今気付いた。


今日買った雑誌は「マックパワー」「アニメージュオリジナル」「サイゾー」「デザインの現場」。

サイゾー」は久しぶり。実は「WIRED日本語版」をほとんど買っていて捨てずに取ってあるのだけれど、その続きのつもりで買い始めて、最初の頃はほとんど買っていたのだけれど、今は年に1、2度買うか買わないか。もうそんなに興味はない。実は江口のりこさんが載っていたのが決めてで買ってしまった。テレビドラマ「時効警察」をたまたまちょっと見て、このひとの雰囲気に目が釘付けになった。と、いうのとはちょっと違うな。なんかこの人をもっと見たいと思ったのに、あまり出てなくてがっかりしていた。こんなひとを取り上げるあたりのセンスは、いいのだけれど。

「マックパワー」・・・スティーブ・ジョブスの特集で買ったのだけれど・・・季刊になってしまう前はかなり愛読していた、一時期は毎月買っていたこの雑誌、その月刊最後の頃は佐藤可士和がデザインしていたような、そしてそれ以前と全く違う雑誌になっていて、私はこの雑誌の面白さはわからなくもないし読む場所はけっこうあるけれど誰が読むんだこんな雑誌、ということになっていたのが懐かしい。ほとんどデザインとアートの雑誌。それ以前の内容と、そのアートっぽい雰囲気のバランスを取れていれば良かったと今でも思う・・・当時も思っていたのだけれど・・・季刊化されてのけぞったのはそのダサさ。可士和デザイン以前に戻ったとデザインがわからないひとは思うだろうが、一見似ていて全然違う凡庸さ。内容もデザインのイメージに近い。速報性もなくなって、化石となった。ジョブスは化石になってはいないと思うが・・・。

アニメージュオリジナル」・・・実は「ロマンアルバム」で、ムック本みたいだ。今の「アニメージュ」はわからないけれど、かつてのものにはアニメーターという職人というかクリエーターというか、そこにスポットを当てたことに夢中だった。当時「キャラ」にスポットを当てる部分もあり、アニメージュもやっていたし、そのはしりでもあるのだけれど、そちらの色は他がもっと熱心になっていった。いわゆる「萌え」のもっと素直な状態(?)だった気がする。・・・クラリスとかラナとか・・・ああ、何を書いているのだ私は。いわゆる言葉の正しい意味での「キャラクター」の造形に注目していて、クリエイティブな部分をうまく紹介していた。
私のその頃のオールタイムベストアニメ作品は「未来少年コナン」で、「ナウシカ」が上映されたあとも変わらない。
ふと、今の私にとってのアニメオールタイムベストテンを作ってみたいと思ったがとりあえず今日はやめよう。

デザインの現場」は、趣味と実益の本。いちおう私はデザイナー。でも文字校正もやるし、原稿のリライトもやってしまった。メインはレイアウト、印刷技術者、DTPのオペレーター・・・まるで有能な人のようだ・・・。もうすぐ失業・・・。


今、毎度買う唯一の雑誌は「TV Bros.」。ほとんど一冊も捨てていない。この雑誌、素晴らしい。


なぜか捨てないでいる雑誌、たくさんの(いまはなき)FM雑誌。「FMfan」の愛読時期が圧倒的に多かったけれど最初は「FMレコパル」で、次は「週間FM」だった。
あと、「ロッキン・オン」。この会社の雑誌で今時々買うのは「SHIGHT」・・・実は私が社会派になる大きなきっかけのひとつがロックであり、「ロッキン・オン」なのだけれど、ロックも「ロッキン・オン」も、社会派かどうかはむづかしい。個人主義と社会の折り合いをつける手段(?)だとすれば・・・いや、ちがうけれど。さらに、なぜ私は自分が「社会派」だと今思ってしまったのだろう。


雑誌についてはまだまだあるのだけれど、さすがに今日はこれまで。