読書

『キャッチ=22』

咽の小骨が取れたような気持ち。 楽器仲間の先輩の話に出てきて気になっていた小説なのだけれど、それとも映画のほうだったのか、なぜか「キャッチ44」だと思っていたので検索しても出てこなかったのだと思う。先輩には何度も会っているのだけれど、その時に…

彫刻について111118

私の作品の評判がときにひどく悪い。ちょっと発表のスケジュールに合わせて焦りすぎたかなあ、と思う。あるいは、何か違う理由が、あるいは、作品を作ったり、少なくとも発表したりすべきではないのか、少なくとも今のやり方、ペース、何かわからないが今の…

でたらめ日記110527

ミクシイの、いや、イはちいさなィでミクシィなのか、しかし発音はミクシーになっているのではないか、ということはどうでもいいのではないか。しかし・・・。 ということに一瞬にして気をとられてしまったが、そのミクシィのマイミクシィの人の、と、そのミ…

なにもしてない

というのは笙野頼子さんの本からで、その表題作ともうひとつ、「イセ市、ハルチ」が入っている文庫本。「なにもしてない」は読んで、「イセ市、ハルチ」は読み始めたばかり。「イセ市、ハルチ」、何かすごくいい気がする。「なにもしてない」も満足している…

「自然な建築」

図書館の入り口に、建築に関する本を特集する棚を作っていた。こんなに面白い本があって、ピックアップすることが出来るスタッフがいるんだなあ、と、思った。建築の本の面白さがわかるスタッフが、こんな田舎町の図書館に? どうもなにか違った理由がありそ…

「生きのびるためのデザイン」

心のどこかに引っかかっていた本。デザインとは・・・何だろう。 まず、まえがきの冒頭を引用してみる。ある意味この冒頭に立ちすくんだまま読み進められずに何年も経ってしまった、というところなのだ。 「多くの職業のうちには、インダストリアル・デザイ…

吉田健一について

皆さん、知ってますか、吉田健一。アニメーターじゃないですよ。文学者。 私はアニメーターさんの吉田健一さんも知っていますとも。ちょっとなんとなく知っているだけだけれど。 と、うっかりそちらの吉田健一さんの話もふくらませてしまいそうになったけれ…

精神医学について 2

「精神医学の名著50」を読み終えた。 面白かった。 いろいろと感慨深くもあり、いろいろと考えさせられることもあったが、かなりの部分は忘れた・・・とても残念だ。思い出すことがあったら、記録しておきたいが・・・。 様々な展開を見せてきた精神医学の歴…

精神医学について 1

突然だが、「精神医学の名著50」という分厚い本を読んでいる。 面白い。 心理学に興味があったのだけれど、はたしてそんなものに興味を持つこと自体が良かったのか、わからない。 わからなかった。が、そんな興味が、ようやく実を結んだ感じがする。というか…

私たちはどう生きるか

ていうか、私自信がどう生きるか、てな事を考えねばならないのだが。 失職し、失業し、どっちの言葉がいいのかな、てなことは全くどうでもよく、しかし引きこもりというほどではないが、熱心に求職するでもない。 ああ、手頃な仕事はないなあ、と、ため息を…

読書メモ100219

読んでいるのは今度は「ルネサンスとは何であったか」。塩野七生著。 気になった言葉。この本の中で引用されている言葉なので孫引き。 「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」 という、こ…

盲点

というタイトルが良いのかどうか。 なぜか、クリント・イーストウッドの映画をほとんど、少なくとも最近のものは見ていないことに気付いて、そのことはいいも悪いもないのかもしれないのだけれど、「父親たちの星条旗」、「硫黄島からの手紙 」という作品が…

サリンジャー氏死去

カート・ヴォネガットが亡くなったときに、そういえばサリンジャーはどうしたんだろうと思っていた。海外の作家の小説で良く読んだのは、この二人だけ。他は、一番最近はストロガツキー兄弟を2冊読んだことで、もう5年にもなる。 ずっと以前にはヘッセを読ん…

「東京大学のアルバート・アイラー」とゲージュツに関する本について

もうずいぶん経ってしまったが、「東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編」を読み終えた。31日か1日には読み終えていたかな。 かなり前に読んだ同じ菊地成孔の「憂鬱と官能を教えた学校」と並んで、知的興味と、さらにその先に拡が…

ブンガクについて

思いついたときに書けばいいのだが。ほとんど忘れてしまった。残骸。 ブンガクというと、大江健三郎を思い出す。 私はある時ふと書店で「キルプの軍団」を手に取り、ちょっと立ち読みしてすぐ買う事にしてしまった。夢中で読んだのだけれど、それは私が小説…

「精神病とモザイク」

映画「精神」の監督さんの書いた、主にこの映画と精神医療に関する本。あと、対談。映画に感銘を受けた人は必読かも知れません。 この問題は微妙。この映画には、患者の方がモザイクなしで登場している。そのことへの大きな反響。患者の方々の病状に影響して…

読書日記090729

先日NHKテレビで宮武外骨についてやっていて、それからしばらく経ってふと思いついて外骨関係の本を引っ張り出してきた。それからまたしばらく経って読み始めた。 大学時代、赤瀬川源平氏に傾倒していて、書店で彼の本を見つけるとすべて買っていた。尾辻克…

読書日記090611雑誌について

本屋が好きだ。だが、好きな本屋はそんなにない。どこかにあるのだろうが、自分の街になくちゃしょうがない。と、いうことと以下の内容はあまりと関係ない。 今日は久しぶりに本屋で衝動買いした。雑誌を・・・雑誌を買ってしまうのは、つまりは単行本より店…

読書日記090608

読書せずにいられない。が、時間も気力もない。で、少し読んで寝る。 たとえばこんなもの。現在いちばんよく読んでいるのは 「時代の風音」堀田善衞、司馬遼太郎、宮崎駿の各氏による長編対談(?)。 3人の中で私がいちばんよく知らないのは司馬遼太郎さん…

「荘子 古代中国の実存主義」

荘子―古代中国の実存主義 (中公新書 (36))作者: 福永光司出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1964/03/01メディア: 新書 クリック: 24回この商品を含むブログ (16件) を見る 荘子に関する中公新書のこの本は18年前の版なので、その頃かその少しあとに買っ…

「作ると考える」

作ると考える―受容的理性に向けて (講談社現代新書)作者: 今村仁司出版社/メーカー: 講談社発売日: 1990/06/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る 講談社現代新書。 ベンヤミンへの関心から辿りついた今村仁司氏の著作…

「フェミニズム入門」

フェミニズム入門 (ちくま新書 (062))作者: 大越愛子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/03メディア: 新書 クリック: 20回この商品を含むブログ (19件) を見る 私の知っている女性は、男性(当然私を含む)よりも良く働き、思考に無駄がないひとが多い。…

「フーコー入門」

フーコー入門 (ちくま新書)作者: 中山元出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/06/01メディア: 新書購入: 14人 クリック: 79回この商品を含むブログ (74件) を見る 数日前に一応読み終え、次はなぜか「フェミニズム入門」を読んでいる。そこに最も良く出て…

「ロシア・アバンギャルド」

この本の著者の亀山郁夫さんが先程テレビに出ていて、急に面白かったこの岩波新書(新赤版)「ロシア・アバンギャルド」のことを思い出した。が、その本はどこに行ったか見つからない。 そして、 亀山氏は「カラマーゾフの兄弟」の新訳を出し、ずいぶん売れ…

「宗祖ゾロアスター」

宗祖ゾロアスター (ちくま新書)作者: 前田耕作出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1997/05メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 10年前の本だ。買ったのもその頃だろうか。読了したのは初めてだと思う。 当時から世界を知りたいと…

金子光晴というひと

中学校の事を思い出せる人、また、中学校で教師を永らく続けた人は、合唱曲「若葉よ、来年は海へ行こう」の、元になった詩を書いた人というと、なんとか思い出せるかもしれない。 私が教師を辞めたあと、一番思い出す合唱曲はこの曲。体罰をすることがささや…

「貨幣とは何だろうか」

貨幣とは何だろうか (ちくま新書)作者: 今村仁司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1994/09/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 28回この商品を含むブログ (15件) を見る 私はどうもお金があまり好きではない。 貧乏になってお金をなるべく使わずに工夫す…

「時間と自己」

時間と自己 (中公新書 (674))作者: 木村敏出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1982/11/22メディア: 新書購入: 3人 クリック: 32回この商品を含むブログ (62件) を見る 心理学(精神病理学?)と哲学のあいだで書かれたような本。16、7年前に買ったとおぼ…

「秀吉と利休」

秀吉と利休 (中公文庫)作者: 野上弥生子出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1996/01メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る 野上彌生子さんは、1885年に生まれ、1985年に99歳で亡くなられるまで、現役の作家として活動を続けられた…

鴨ちゃん追悼

NHKの、「@ヒューマン」とかいう番組で、西原理恵子さんがしばしば出ていて瞠目していたのだけれど、ある日、鴨ちゃんとふたりで画面に映っていて、さらにぎょっとしたのを覚えている。今年の年始だったか、去年の年末だったか。 サイバラマンガのファンで…