変な音楽日記100729

こういう体験は嫌いではない。
昨日通勤時にずっと聴いていた曲、民放からNHKにFMラジオのチャンネルを変えたら聞こえてきた弦の音、だったよな。ゆっくりとした音楽だったけれど、誰の曲かがちょっとはっきりしない感じで、予定調和を少しずつ裏切っていく感じが心地よい、とは書いたものの、一般的に心地よいという表現が当てはまるたぐいの音楽ではなく、マンドリンクラブの某先輩であれば、美しくない、と言うだろうけれど、私は美しいと思う音楽で、まずはバルトークかなあ、と、思ったが、次にはドビュッシーが思い浮かび、あと似たものとして浮かんできたのはシベリウス交響曲の一部、しかし最近は今までになくシベリウスを思い出すことが多い。
途中から聞いてしまったのだけれど、そのあともかなり長かった。しかし今調べてみると、聴き始めの時点で4、5分の1は経過してしまっていたかも知れない。展開は多彩、で、構成はあまり形式的ではなく、自由な感じだったと思った。というあたりで思い浮かんだのは、劇音楽か、交響詩か。と、いうのが正確な記憶かどうかはわからない。アナウンスで曲名を聞いて交響詩だというのはわかったからで、その時点で記憶がすり替わってしまったかもしれない。
ともあれ、交響詩で、タイトルは「夏の物語」。作曲者は、ヨゼフ・スーク。と、書いてみたが、Wikipediaにはヨセフ・スクとある。NHKのサイトには、スーク、とだけしかない。1874年生まれ、チェコの作曲家。この曲は1909年、ということは33歳頃の作品だ。
初期はドヴォルザークブラームスの影響があり、マーラーリヒャルト・シュトラウスドビュッシーの影響を受けていく、というようなことがWikipediaに書かれている。あ、マーラーも、ちょっと思ったし、そうだ、ワーグナーのほうが先に名前が浮かんだか、あと、初期のシェーンベルクかな、とか。
さて、ワーグナーが1813年、ブラームス1833年生まれ、ドヴォルザークは1841年、マーラー1860年ドビュッシー1862年シュトラウス1864年シベリウス1865年、スークが1874年、シェーンベルクも1874年、バルトーク1881年生まれ、という感じになる。
聞いていて、こんな想像が出来たことも楽しく、多彩な音楽で音楽そのものも楽しく、スークなんて知らなかったな、もっと聞いても良いかな、と、思った。生のオーケストラで聞くことは、ないだろうなあ。それほどは、たとえば上に上げた作曲家たちほどには評価されていることはないのだろうなあ。でも、生演奏で聞いたら楽しいだろうなあ、と、思った。
私が聞いたラジオの演奏は、チャールズ・マッケラス指揮チェコ・フィルだったそうだ。


その前の日曜は楽器屋にちょっと行き、時間がなかったのでピックだけ買ってきたが、ポケットスコアの棚は見た。ハチャトゥリアンの「スパルタカス」が、そろそろ入っているのではないかと思ったのだ。ガイーヌも幾つも別れていたが、スパルタカス組曲が3つかそれ以上に別れているらしく、そのうち2冊から知っている曲を探す。覚えている2曲が違う組曲に入っているのは確認し、欲しいと思いながらやめる。正解だ。買っていたら来月はじめの生活がピンチだった。ほかにハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」も悩んだ。プロコフィエフも充実してきていて、「ロメオとジュリエット」がたしか、やはり何冊かになっていて、知っている曲を探したが冒頭ではなかった。


かなり上記と関係のない話だが、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの、「ファミリー・アフェア」が最近時々思い出される。

スーク:夏のおとぎ話

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スコア ハチャトゥリャン 組曲「仮面舞踏会」 (Zen‐on score)

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暴動

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