美術

美術の未来 2

美術や、たとえば音楽や文学でもそうなのだけれど、技術というと表現の本質と関わらないなにか取るに足らないことのようにイメージしてしまうかもしれない。しかし例えば絵を描く人が、ひとたび技術的なことに話題が及ぶと熱中して話し続けるというように、…

美術の未来 1

グループ展1日目、会場で過ごし、帰ってきて今ぼんやりとしながら、なぜ美術という「くくり」が自明のものだと私が思っているのか、わからなくなる感じがしている。 失職して、職業に関して意識をはっきりさせなければならないためもあるのか。 中央の公募展…

芸術について 4

先程、彫刻について考えた。彫刻って何だろうなあ。 私と同じ彫刻の研究室を出た先輩が確か肩書きを「造形家」としていると思う。私は先輩と違いそれで食べているわけではないので彫刻家というとおこがましいが、もし自分の制作活動に肩書きを付けるならば彫…

美術展めぐり091023

久しぶりだ。 札幌には楽器の練習で月に何度も行っている。以前はもったいないのでその度になるべく美術展を見るようにしていたのだけれど、最近はたまに練習会場に近いギャラリーを覗くくらい。私の専門は美術なのに。 札幌芸術の森美術館の山本正道展、良…

絶好調

とはいえ、私本人ではなく、私の周囲の人間関係の、しかも偶然のひとのつながりが。 と、いっても偶然ではない。 苫小牧の小さな喫茶店で毎年個展(などというと申し訳ないようなたいしたことのないものだけれど)をやっているのだけれど、そのいろいろな出…

マンドリンオリジナル曲について4

「マンドリンオリジナル」という言葉・・・ジャンル? 吹奏楽のオリジナル曲なんていう言葉もありますね。わざわざそんな言葉をつかうのは、吹奏楽オケの演奏を聴く人が世界的にはフルオーケストラを聴く人より少ないからでしょうか。マンドリンオケはさらに…

めずらしいこと

先週の土曜、楽器の練習の帰りのバスでたまたま隣り合った人に、「楽器を弾くのですか」と、話しかけられ、話しが弾んでいるようなそうでもないようななか、終点で降りるまでの1時間ほどいろいろな話しをした。 私は美術とか音楽とか、一般には役に立たない…

私は誰だ? 6

かなり煮詰まっている。 ひと息、どころか傍目にはサボタージュ以外の何でもない日々、それを開き直りたいところで、できない。 人目を気にする。人目がないところに・・・。 気持ちの中では、ひと息も付けないという、不必要な焦り。 名前が思い出せない・…

メロディー

以前、マンドリン合奏の演奏会のポピュラーステージの選曲をしたことがある。ポピュラーといっても、クラシックが2曲入ったのだが。そして、「ポピュラーステージ」という言い方をするわけではなく、編曲もののステージだと、なんとなく不文律で決まっている…

地方の公募展を見に行く

がっかり、つまらない。 しかし、自分にも自信がない。自分の感性が衰えているせいかもしれぬ。 いや、そうであったとしても、同時に、展覧会自体もつまらないのだろうなあ。 なかでは知人の作品がよく見える。もう中堅クラスのひとばかりなので、当然かもし…

形式

寺山修司が「この人に会いたい」というようなNHKの教育テレビの番組に出ていた。 「結末を作らない」というようなことを言っていて、それは面白い考えだ。明快だ。 起承転結というようなことは、ないのだろう。序破急ということは、急というものはわからない…

バッハ、メロディー、絵

最近アドルノの「音楽社会学序説」をパラパラと読んでいるのだけれど、音楽を聴取する仕方がひとによって違うその類型などが書かれていて、嫌な感じがするものの参考になる。能力的な問題を重要視するわけではないが聴取傾向とも関わってきて、面白くもある…

病んだ魂22

いったいなんなんだろう。 私の文章というのは常軌を逸していて、直接に接していないひとからすると異常に違いない。 あるいは、直接に接しているひとが私の文章を読むと、印象の落差でもっと異常だと感じるかもしれない。 それが実際に読んでくれるひとがい…

病んだ魂18

この前に書いたエントリ(「病んだ魂17」)が、つい3日前に自分が書いたようには思えない。 文章になっていないことに気付くのは、何も今回ばかりのことではない。 さらに、散漫にした方がまだ破綻が少ないだろうか。 私はある意味では社会的にあまりに弱く…

病んだ魂17

「病んだ魂」などと書いているが、「精神的に機能低下(?)している状況」などと考えてみる。 「精神」というものがとらえがたい。感情にかかわることがおおきい。情報処理的な能力も低下するが、実質的、実用的な「機能」「性能」「能力」的なものがある程…

プッチーニ

プッチーニはかなり苦手な作曲家だった。 オペラは好きではなかった。タモリ氏の言うことは分かるような気がしていた。 クラシックは、現代音楽とブラームスへの興味という形で、「コンポジション」への関心として聞くようになった。 ブラームスへの関心は最…

彫刻3-2

美術をやっているということが奇異な、あまり誇れることではないという空気。 それは、美術学科の学生が他から持たれていたイメージと関係があるのかもしれない。 それには国立大学として入試の共通一次試験(当時)の合格ラインがほかの学科よりかなり低い…

彫刻3

何事かについて持続して考え続けたことがあった気がしない。 決めたこと・・・とはちがう。しかし20歳くらいのとき何か直感的に、自分は芸術をやるのだと思った。 その時点で大学の(教育学部の)美術学科に属していたものの、学寮に入ってマンドリンのサー…

彫刻2

作品を作っている。ほぼ4カ月ぶりになってしまった。 さっき、やっとふたつ作品が出来た。 ほれぼれするほどいいなと思う。ただし、今日だけのことだと思うのだけれど。怨念・・・といっても、変なものだ。何かがらくたみたいなものを拾ってきたり、もらった…

アマチュア音楽家の演奏会3

私の怨念。音楽をやりはじめて、23年。そのうち6年間はほとんどやらなかったから、17年間か。 学生時代の5年間のうち、楽しかったのは、最初の1年と最後の1年?・・・最後の1年の方もどうかなあ。最初の1年は無心に取り組めたけれど、次の2年目は「や…

芸術について3

「ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ」という曲をなぜだか思い出した。ダイアナ・ロスがいたことで知られるシュープリームスの曲。彼女は生きているのだろうか。調べてみたら64歳でご健在か。フィル・スペクターがプロデュースした曲としても有名なの…

笑う天使

彫刻家を自称したい(とはいえ、その機会はほとんどない)私にとって「笑う天使」というと、フランス、ランスのノートルダム大聖堂の「微笑みの天使」像だ。それをNHKの世界遺産に関する番組で見た。 番組自体は大聖堂全体と、町のひとたちと大聖堂、フラ…

彫刻

3カ月ぶりに作品を作っている。私の専門は彫刻だ。仕事ではない。 食べるためには印刷物の編集だかデザイナーだかなんだかわからない仕事をしているが、専門は彫刻だと思っている。あまりやるひともいないから、誰かがやった方がいいだろう。いわゆる普通の…

病んだ魂と絵

変な事を考えた。 自分の頭の中の様々な思考のからみあいがうまく行かない、と、思い、続いて、その事が、絵を描いていてスランプに陥ったときに何か似ている、というように連想した。 良く考えてみると、絵に含まれる要素は「様々な思考」の一片、あるいは…

彫刻制作/美術作品制作の今後

何を、どう、作るか。 何をしているのか。イサム・ノグチやブランクーシをどこかで念頭に置いている。 ドナルド・ジャッドや、ウォルター・デ=マリアも。 ほかに? 土谷武や堀内正和、あと、誰か思い浮かぶかな。 あとは知り合った人たち。 よく考えるのは…

赤瀬川源平

赤瀬川源平は学生時代最も気になっていたふたりのひとりだった。 最初は「桜画報」だった。これは風刺漫画?だ。 次は・・・ハイレッドセンターだったか、路上観察だったか。芥川賞を取ったものなど尾辻克彦名義の小説もだいたい読んだ。どれも面白かった。 …

子供の頃

山道を散歩していて石の形に目をひかれる。 その気になり方が、昔飽きずに石を集めたり、見てたりしていた記憶につながった。あいまいな、はっきりしない記憶であったし、そんなことを思い出したのは初めてとすら思えたが。 それは美術に関わり今もやめよう…