随想

寒い冬

愛について、というタイトルで何か書こうと思ったが躊躇した。で、寒い冬、としたが。 今年の冬は就職していて、通勤時間も含めた就業時間が長いので、家を寝る以外はほとんど留守にしている。で、家が寒い。 そうでなくても今年は寒いのではないか。ここ数…

日本の芸術・文化について 4

他の事を書こうと思っていたのだけれど、書きたいことが多すぎる。そのせいか、忘れる。 そしてこの続きを書くことになってしまった。 突然だが情報化社会という状態のなかで、あるいは学校化社会などという、とある個人のつかった言葉を、勝手に私の出鱈目…

日本の芸術・文化について 3

完全に話がそれてしまった。そもそも私は何が書きたかったのか。 私が若干だけれども接することができたアイヌ文化と、せいぜい映画やテレビ、CDなどで触れた程度の沖縄の音楽文化などと、日本の文化のちがい、が、けっこう決定的ではないかと思っているよう…

日本の芸術・文化について 2

残念ながら自分が面白いと思ってきた日本の、芸術的と現在なら言えるような、作品と現代なら言うようないろいろなものごとは、主に権力者かそれに近い人たちによるものだ。私はどうしても桂離宮を好む。あれを作った人を権力者といわざるを得ないだろう、と…

チャイコフスキー

チャイコフスキーの、交響曲第4番ヘ短調の第2楽章が、毎日、何度も脳裏に浮かぶ。と、いっても、24日にも書いたあたりの冒頭の部分よりあとを覚えているわけではないが、 たのしい感じではない旋律が頭の中で鳴っていても、さほど暗い気分になっているわけで…

いい男

私のことだ、とはいえ、私が考えたことは、私はいい男にしか許されないようなことを時々言ったりやったりする。ということだ。 ほんとうかどうかわからない。ふと、思いついた仮説を書いてみているだけだ。これを読んで苛立つ女性や男性がいるであろうし、幾…

日本の芸術・文化について 1

とりあえずはアイヌ文化について。 私の住んでいる地域は北海道でも最もアイヌの人が多く住んでいる、かつても多かった地域、あるいはそういう地域に隣接しているということを、今まで認識していなかった、のだ、私は。 簡単に書くと、私などが書いていい事…

他愛もない

ということばがなぜかふとうかんだ。 一般的によくつかわれているのは、はりあいのないという意味に近いと思うが私がこのことばを思い出したのはとりとめもないとか、いやちがうな、ばかばかしいけれどすこしほほえましいというようなそんな意味で。 という…

私のお気に入り

最初は、音楽の孤独な時間、というタイトルで書こうと思ったがやめた。そんなタイトルで書こうと考えていたものの孤独かどうかはわからない。 今日は知人と同道したり食事することになってその中で話題になったフォーレの「夢のあとに」を家に帰ってから弾い…

なにもしてない

というのは笙野頼子さんの本からで、その表題作ともうひとつ、「イセ市、ハルチ」が入っている文庫本。「なにもしてない」は読んで、「イセ市、ハルチ」は読み始めたばかり。「イセ市、ハルチ」、何かすごくいい気がする。「なにもしてない」も満足している…

彫刻をつくる 101103

おもいのほか楽しくて自分で少し驚いている。 ここまで彫刻に専念できているというのが久しぶりで、ただし専念しているという言葉をあてはめたくなるほどそうできているわけではないのだが、その度合いが近年にないくらいだということだ。 頭の中が、すっき…

屋根にペンキを塗った 2

そういうようなことばかりを、していたいという気さえ、する。 畑を耕したり、家をなおしたり。 その延長として作品を作ったり音楽をしたりするのであればいいのだが、今の私の周囲にあり得る制作も演奏も何か、ちがうという感じがする。 とりあえず、誰かを…

文章について 1

いきなりだけれど、関連エントリ。 http://d.hatena.ne.jp/azkn/20091127/1259248576 と、リンクを張ってみたものの、自分で読むことが出来ない。なんだこの文章。 とはいえ、文章についてずっと気になっていたことを、思いの外うまく書き留めている。我なが…

屋根にペンキを塗った 1

屋根にペンキを塗った。といっても、2時間半ほど、屋根の錆びている部分に、錆の上から塗ることの出来る塗料を塗ったというもの。しかも、錆びた部分全てを塗る前に力尽きてしまった。今年中にもう一度出来れば錆びた部分ほぼ全体をカバーできるけれど・・・…

モーツァルト 2

あたりまえだが、モーツァルトは優れている。 聴き慣れている曲はそれとして、何かあたりまえのように耳に、頭の中に鳴り響くが、知らなかった曲はそうは響かない。それらの曲の思いの外のバリエーションの豊かさ、何かラジカルな、過激だと言いたくなるよう…

モーツァルト 1

寝る前だけのことだが、なぜかモーツァルトばかり聴いている。 そもそも、あまり音楽を聴きたくなくなっている。ラジオで、つまり誰かが選んでかけた音楽ならいいのだけれど、自分で音楽を選んで聴くと、失望する。それはもう何年も前からだが、今年は一時期…

ダメな僕 4

ダメと言えばまったくそのとおりで、私はもう精神的に破産してしまったという感じだ。 しかしまあ、破産してもかえってのびのび生きているひともいるこのご時世、とはいえ、そんなことを潔しとしないために命を絶ってしまう人も多いわけで、一時消費者金融に…

ダメな僕 3

どうも記憶力が悪くていけない。 自分が陥った状況がなんなのか、何か分析できたような気になっても、その数時間後にこうしてモニタに向かっているときには忘れてしまっている。 私のコミュニケーション能力が低いということは、衆目の一致しているところ、…

ダメな僕 2

私は大きな失敗をした。 あるいは、大きな失敗をし続けている。ただし、目に見えないようなかたちでとんでもない失敗を続けてきたのであって、それを私は自覚できなかったと考えることも出来る。 ある程度見えるかたちでの大きな失敗が、ここ数年で3つ。 し…

ダメな僕 1

タイトルは何でもいいが、情けないものにしたかった。 ビーチ・ボーイズの、ブライアン・ウィルソンの、「ペット・サウンズ」の中の曲の邦題の駄目をダメに変えた。 それにしても、駄目な僕、とは、なんというタイトル。原題とも歌詞の内容ともちょっと違う…

音楽の楽しみについて 2

朝、通勤中の車の中、NHKのFM、笑福亭笑瓶師匠の出ているクラシック番組で、「宮古島市ジュニア・オーケストラ」が演奏するグリーグ作曲「ホルベルク組曲」の序曲を聴いた。 何か不思議なわくわくする気持ちが沸いてきた。こんなことはそんなにない。 グリー…

わたしたちはどこからきたのか、わたしたちはなにものなのか、わたしたちはどこへいくのか

これは、ゴーギャンの畢生の大作(?)のタイトル。いや、なんかちょっと書いてみたかった言葉なので、へへへ。 ひらかなにひらいてみた。なかなかいやらしい、と、思う人がいるだろうが、私は今酒を飲んでこれを書いている。 こんな言葉が時々浮かぶような…

無能な人 8

恐ろしいことに就職してから半月が過ぎてしまった。そりゃ、そのこと自体は本当に恐ろしくはないが。 個展までもうひと月しかない。ああ・・・。昨年の個展は自己認識的には最悪で、でもその言い訳になる理由はあったのだが、今年は・・・ないなあ。何が出来…

無能な人 7

就職が決まりました。もう1週間ほど通ってます。 で、私が無能な人かというと、どうもそうではない、と、一応は書いてみるが、まだまだわからない。 ということと関係がなくはないのが、今、就職先の仕事の他にやることが山ほどあることで、なぜ失業中にやら…

無能な人 6

来年3月までの仕事に応募し、昨日面接を受けてきた。書類審査で2つ落ちていて、面接にこぎ着けたのははじめて。すべて期間雇用のものを選んでいる。それでも面接すらしてくれない。 ある意味では好感触。少なくとも出来る仕事はありそう。競争率もさほど高く…

芸術の意味 1

何もわからない。 たとえば、こんな話をした。 不幸ではないから、絵を描かない。代償行為と言っていたのか、それは忘れた。 私は、そういう枠組みはたしかにありますね、というように、ある意味とっさに応えた。 もちろん表現することが幸せなタイプの人も…

現代芸術について 2

などというタイトルの続きとしていちおう書くのだけれど、思い出しているのは印象派のことで、思い浮かぶのはモネ、セザンヌ、となったらもうすでに印象派後期というようなことになるのか。あとは、カミーユ・ピサロ、アルフレッド・シスレーなんかが印象派…

「生きのびるためのデザイン」

心のどこかに引っかかっていた本。デザインとは・・・何だろう。 まず、まえがきの冒頭を引用してみる。ある意味この冒頭に立ちすくんだまま読み進められずに何年も経ってしまった、というところなのだ。 「多くの職業のうちには、インダストリアル・デザイ…

無能な人 5

憂鬱だ。 憂鬱でも普通の顔をして、普通のことをちゃんとやって生きていくのがあたりまえだと、そんなあたりまえの言葉が世の中にあるという事が、憂鬱を深める。 いちおうは、そのように考えることが悪いとも知っている。それは自己嫌悪のフィードバック・…

日本の政治と大衆

ブサヨ、という言葉をネットで見かける。 ことばを辿ると不細工な左翼ということのようであって、愛国にかみつく人を揶揄するために使われる、のでは、・・・とまでは単純化できないか。 安全保障に対する現実認識の甘さを持った、平和主義者だと自分で思っ…